GLAM Editorial

【GLAMなオトコ】Vol.26小栗旬、本能と衝動で生きた色男の文豪、太宰治への共感と羨望とは?

(C)2019「人間失格」製作委員会

Q. 蜷川実花監督から、太宰治役のオファーを受けた時の感想から聞かせてください。

実花さんから「太宰治の映画をやりたいんだけど、太宰は私の中で、小栗くんしか考えられない」と言われました。僕は「そうですか」と言いながらも、自分としてはあまりピンと来てなかったんです。でも、できあがった脚本がとてつもなく面白かったので、この内容でやらないというのは、役者としてどうなんだろう? と思いました。ただ、太宰役をやるのは大変そうだったので、少し悩みました。

Q. 太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から描かれる物語が非常に興味深いです。小栗さんは、どんな点で出演に躊躇されたのですか?

内容が衝撃的すぎたのと、太宰は本当にひどい人間だったので、そんな役を演じるとなったら、私生活に影響が出るんじゃないかと思ってしまいました。結果的には、大丈夫でしたが(笑)。

Q. 演じる役柄には、私生活でも影響を受けてしまうタイプですか?

もともと役を引きずるところがありました。でも、子どもが産まれてからは、家に仕事を持って帰ることができなくなったので、そこから切り替えられるようになった感じです。それがいいことか悪いことかはわからないけど。自分たちの仕事では、ある種、パラレルワールドみたいなところに行ってしまうけど、子どもたちは一瞬で、僕を現実に引き戻してくれます。

Q. 役作りでかなりの減量をされたそうですね。

全部で10kg以上落としました。減量している最中に子どもといるのが一番きつかったです。彼らは目の前でお菓子をバクバク食べるから(苦笑)。

減量した点がどのくらい伝わるのかわかりませんが、後半で「この人やつれてきたな」という感じにはなったのではないかと。また、太宰は常に酔っ払っていたそうなので、撮影期間中は意識的にお酒を飲むようにしていたので、けだるさみたいなものは上手く出たかなと思います。

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