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【クラスに1人はいる痛い男子】「俺のこと好きだろ?」が口癖の勘違い男子

高校時代、クラスに1人は必ずいると言ってもいい――“勘違い男子”がいた。
特別イケメンというわけでもなく、会話が面白いタイプでもない。ただ、彼には妙な自信だけがあった。
女子が「消しゴム貸して」と言えば、彼の返答は決まってこうだ。
「え、俺のこと好きなの?」
プリントの確認でも、ちょっとした世間話でも、どんな接点であってもすべてを“好意”と受け取る。
そのたびにニヤつきながら「また俺に惚れてる子が増えた」と呟いていた。
視線を感じるたびに“モテた妄想”
彼の自信は、会話にとどまらない。
誰かと目が合えば、「最近女子の目線がヤバい」とドヤ顔で話し、後ろの席の女子が笑っただけで「俺のこと見て笑ったよね?」と勝手に盛り上がる。
クラス全体が「また始まった…」という空気になるのが定番だった。
それでも本人は、「嫉妬されてる」と解釈していたようで、微塵もブレなかった。
文化祭の“猫耳事件”で完全にスイッチが入る
文化祭の準備中、クラスの女子がふざけて猫耳のカチューシャを彼につけた。
その瞬間、彼は真顔でこう返した。
「それって俺に気があるってことだよね?」
当然、女子は冗談半分だったが、彼の中では“告白未遂”くらいの大事件だったらしい。
数日後、その女子に突然の告白。結果は当然のごとく、あっさりとフラれる。
だが、そこからが本番だった。
彼は「弄ばれた」「女子って怖い」と周囲に言いふらし、なぜか被害者ポジションを取り始めたのだ。
卒業後に見つけた“痛すぎる裏アカ”
数年後、友人が偶然彼の裏アカウントを発見した。
アカ名は「孤高のオオカミ」。
プロフィールにはこう綴られていた。
「優しさを恋と勘違いされるのは慣れている。」
「本気で愛せる女に、まだ出会っていないだけ。」
卒業してもなお、自分を“モテるのに誰にも本気になれない男”として設定し続けていることに、思わず背筋がゾワッとした。
あなたのクラスにも、いませんでしたか?
特別話した覚えがなくても、「あいつ絶対俺のこと好きだった」と勝手に記憶を改ざんするタイプ。
恋愛対象は誰でもなく、自分自身の妄想。
そして、女子が普通に接しただけで“脈アリ”と盛大に勘違いする。
クラスに1人はいる、そんな“痛すぎる男子”。
あなたの学校にも、思い当たる人がいませんでしたか?
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