Atsushi Ishiguro
Atsushi Ishiguro

2017.07.03(Mon)

【自宅で旅ごはん8:ウィーン】荘厳な音楽の都、薄く伸ばしたポークカツとの対比にノックアウト!

ウィーンを“ヨーロッパの一都市”と侮ることなかれ!

そうですウィーンは音楽の都。モーツァルトにベートーベン、シューベルトなどなど、ウィーンで活躍したクラッシック音楽の巨匠は数知れません。第1次世界大戦までは、中央ヨーロッパを広く治めていたハプスブルグ家による帝国の首都でした。豪華で重厚な宮殿や聖堂などの建物が整然と並ぶその中心部では、歴史を物語る街並みに圧倒されます。

実は「ウィーンとかいっても結局はオーストリアというヨーロッパの一つの国の首都ね」と、完全に甘く見ていましたが、それは大きな間違いでした。とにかく豪華絢爛で壮大なんです!

クラシック音楽を聴きに行ったら浮きました。

ウィーンには「オペラハウス」と「コンチェルトホール」という2つの大きなクラシック音楽のためのホールがあって、ほぼ毎日、世界トップクラスの演奏家によるコンサートが開催されています。運よくチケットを手に入れてコンサートへ出かけました。シベリウスの交響曲をコンチェルトホールで。

そこはまさに、ハイソサイエティーな人々が集う社交場とも入れる雰囲気で、皆さんスーツやドレスなどで着飾っています。開演前や休憩時間にはサロンで、ワインなどを片手に、なにやら上品に会話に花を咲かせています。僕はその日、緑色のフリースとジーンズにトレッキングシューズという姿。完全に浮きました!

アートとザッハトルテを楽しむ

ウィーンはアートの中心でもあって、19世紀末には新しいアートのありかたを提唱するセセッションというムーブメントで盛り上がりました。宮殿の近くにあるレオポルド美術館では、28歳で亡くなってしまった天才エゴン・シーレの作品を楽しめます。彼の生涯は今年、「死と乙女」というタイトルの映画にもなりました。

そのレオポルド美術館のカフェで食べたのがこのザッハトルテ。甘くておいしい濃厚なチョコレートが疲れた体と脳に効きます。ウィーンはカフェ文化でも有名。古くから続くカフェが町のあちこちにあるので、覗いてみるのもいいですよ。驚いたことに、フォークはウェイターが運んでくるときには、もうこんな風に刺さっています。日本人としてはお行儀が悪いような気がします。実は、料理を運ぶときにフォークやナイフを食べ物に刺してあるのは中央ヨーロッパではよく見るんです。たぶん落とさないためなんだと思います。

ビールをよく飲む国ランキング第4位

ここまで貴族とかハイソサイエティーだとかクラシックだとか書いてきましたが、ご安心ください。もともと様々な民族が集まる土地だったせいなのか、人々はとってもオープンです。それに、長い歴史に裏付けられた自信のようなものが感じられて、素敵な大人といった感じ。マーケットや町のビストロに集う庶民の皆さんはとってもチャーミング。そして、ビールの一人当たりの消費量は世界4位。日本人の倍の量を飲んでいるという計算になります。

さて、ビールのお供の定番といえば、今回作ってみる「シュニッツエル」は、いわゆるポークカツレツです。薄く伸ばした豚肉を揚げた、まさに庶民のためのお惣菜的な一品。皿からはみ出んばかりの大きなものが人気です。

というわけで、今回はシュニッツェルを作ってみましょう。ビールに合います!

【レシピ:シュニッツエル】

材料:2人分

豚肉(とんかつ用) :2枚
パン粉 :1カップ
小麦粉 :1カップ
たまご :1個
牛乳 :1/2カップ
塩・コショウ :適量
レモン :1個
植物油 :適量

作り方:

1.  豚肉を肉たたきで倍の薄さまで伸ばす。(豚肉をラップではさみ、空き瓶を使って伸ばしてもOK)
2.  1の豚肉に塩・コショウをそれぞれ少々振り下味をつける。
3.  2の豚肉の両面全体に小麦粉をまぶし、卵を溶いて牛乳とよく混ぜたバットの中に入れて両面を浸し、もう一つのバットに入れたパン粉を全体につける。
4.  フライパンに2㎝の深さに植物油を入れて180度に熱し、3を入れて2分揚げて、ひっくり返して、さらに2分程度きつね色になるまで揚げる。
5.  皿に乗せ、くし形に切ったレモンを添える。

photos by Atsushi Ishiguro
石黒アツシのHP

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