島田佳奈
島田佳奈

2017.06.23(Fri)

【現代恋愛図鑑】vol.13 一緒に住まなくても愛はある ~別居婚~


一口に結婚といえど、夫婦の数だけ家庭のスタイルはある。

おおまかに言えば、大半の夫婦は一つ屋根の下に同居している。そこに子供がいれば核家族だし、いなければDINKSだ。さらに夫婦どちらかの親と同居していれば、大家族となる。

夫婦が一緒に住まないからといって、夫婦仲が悪いとは限らない。夫もしくは妻が単身赴任という場合もあるし、実家の親を介護すべく一時的に別居スタイルを取らなければいけない場合もある。

夫婦が別居するのには、必ず理由がある。夫が転勤となっても、もう一方がついていけるとは限らない。妻の仕事、もしくは子供の学校を容易に変えることができないのであれば、単身赴任になるのもやむを得ない。実家へのUターンにしても同様だ。

数こそ少ないものの、あえて一緒に暮らさないというスタイルを選択する夫婦もいる。いわゆる別居婚だ。通い婚という言い方もある。

知り合いの夫婦は、同じマンションの上下階で別居をしている。一緒に住まない最大の理由は娘のため。思春期の娘にとって、母親の再婚は認めても、見知らぬ男性と同居するのは難しかったようだ。離婚も再婚も子供にしてみれば親の身勝手だ。犬や猫のようなペットとは違い、子供には子供の人生がある。必ずしも同居して家族化することがベストとは限らないだろう。

たとえ仕事の都合や第三者が関わらなくても、別居スタイルを選択するケースもある。

「ふたりとも独身のうちに買ったマンションが気に入っている」という譲歩しない夫婦もいれば「マンネリ防止のため」と刺激を求める夫婦もいる。
実は戸籍上の妻と事実婚の妻という二重生活をしている、なんてレアな夫婦だっていないとも限らない。

「誰かと一緒に暮らすのが苦痛」な知人は、別居を条件にパートナーとの結婚を承諾した。どれほど愛していても、たとえ親でも、同居は心を病むほどストレスになってしまうのだという。

どんな事情であろうと、パートナーと意見が一致すれば別居婚は成立する。頑なに「結婚しない」ポリシーがないのであれば「せめて戸籍だけでも」結ばれたいと望むのも、ひとつの考え方だろう。

事実婚が入籍より「物理的に同居すること」を重視するならば、別居婚は同居より「法的に家族となること」を重視しているといえる。
カップルのそれぞれが真逆の考え方だとしたら結婚には至らないが、ふたりが納得していれば、それぞれのカタチで結婚は成立する。今は別居でも、事情が変わったら同居する可能性だってある。

どんな結婚生活を送るとしても、ただひとつ共通している考えがある。それは、生涯のパートナーとして「結婚する」道を選んだこと。

結婚しない同棲・入籍婚・同棲からの事実婚。その時々のパートナーといろんなスタイルの生活を経験したあたしとしては、やはり結婚するなら同居したいと思う。
以前は入籍にはこだわっていなかったが、事実婚から別離したときの「何も残らない」結果に虚しさを覚えてからは「結婚=戸籍上夫婦になる」ことの価値もわかるようになった。

別々に暮らそうと、夫婦であることに変わりはない。同一戸籍に入っていることで得られるメリットの多い日本では、入籍こそが結婚の意義かもしれない。でも別居婚を選んでいる夫婦は、メリットを得るためだけに入籍しているとは思い難い。

同じ戸籍に入り、夫と同じ苗字になり、家族からも世間からも「夫婦」という単位で認められる。生家から自立し、単身生活を送っている女にとって、愛する彼と同じ戸籍に入り新しい家族を作っていくことは「もう独りじゃない」とてつもない安心感につながる。

それは、肉体が結ばれることよりも、生活を同一化させるよりも、崇高な愛の形なのかもしれない。

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