島田佳奈
島田佳奈

2017.06.09(Fri)

【現代恋愛図鑑】vol.11 恋愛と切り離すほうが幸せ? ~お見合い結婚~



恋愛はしたくてできるものではない。ある時不意に落ちる恋もあれば、出会いという名の漁場へ出向き、さまざまなエサを仕掛けて釣るというやり方もある。

恋をしたからといって、相思相愛になるとは限らない。少しでも恋愛が成就する可能性を増やそうと、巷の「モテテク」やら「愛されテク」を習得する努力家もいれば、早々に戦線離脱してしまう人もいる。理想と現実との狭間に悩み、うまくいかない恋愛経験ばかりを積み重ね、女子をこじらせてしまう自意識過剰な人もいる。

昨今、結婚といえば「恋愛が成就した先にあるもの」と解釈されがちだ。だからこそ、恋愛経験を重ね「この人にしよう」と決意するまでには、多くの迷いや葛藤やためらいを味わう。

いくつもの段階を踏まなければ結婚に到達しないと思う人にとって、結婚は人生でもっとも高いハードルに思えるかもしれない。

だが巷には、何の障壁も感じることなく結婚する人もいる。中には二度三度と結婚離婚を繰り返す人もいる。人生すごろくの「結婚」コマまで進んだことのない未婚の人から見れば、何度も結婚する人の行動力(そして持続力のなさ)には呆れることだろう。

果たして、結婚とはそんなに難しいものだろうか。

いくら未婚率が上昇を続けていようと、まだまだ生涯「プロの独身」を貫く人よりは、(その後離婚するとしても)一度でも結婚した人のほうが多い。受験にたとえれば「合格率50%以上」程度。難関とは言い難い。

仮に結婚を「希望の学校に合格すること」とすれば、正規ルートの受験勉強は、恋愛そのものかもしれない。そして、推薦入学に相当するのがお見合いだ。

ほんの半世紀前まで、日本における結婚はお見合いが主流だった。学生のうちは恋愛禁止な教育が当たり前だったし、大人になってからも、恋愛にうつつを抜かすことはマイノリティーのように扱われていた。

現代において、お見合いで結婚する人の割合は、わずか5.5%(2015年調べ)。いまやお見合いで結婚するほうがマイノリティーな扱いを受ける。

結婚は、必ずしも恋愛の延長線ではない。男女が結ばれひとつ屋根の下で暮らしていけば、後から親愛の情がわいてくるだろう。そうでなければ、見合いで夫婦となった親世代はとうに離婚しているはずだ。

恋愛した末に結婚することが当たり前だと信じている私たちには、釣書(プロフィール)ありきで何度も会わない相手に人生を預けるなんて、すごくリスクの高いことのように思える。だが実態は、お見合い結婚より恋愛結婚のほうがずっと離婚率は高い。

条件の合う人と、周囲に認められている前提で出会えば、結婚における障害は起こらない。恋愛時に情熱のピークを迎え、後は冷めていくだけの結婚生活よりも、平熱のまま一足飛びに夫婦になってしまったほうが、激しい温度差もなく平和でいられるのかもしれない。

恋愛と結婚は同じではない。結婚すれば誰もがそのことに気づくのだが、結婚したことがないうちは、どうしても「世界で一番愛されている」実感を結婚に、いや正確には恋人からのプロポーズに求めてしまう。

恋に夢中になると、人は愚かになる。このご時世に恋愛より見合いで結婚する手段を選ぶ人は、きっと賢い人なのだろう。

恋を知らないから見合いを選ぶのか。恋に愛想を尽かしたから見合いを望むのか。
賢い女だから幸せになれるのか。愚かな女を卒業しなければ、幸せになれないのか。

その答えは、他人にはわからない。
自分さえわかっていれば、それでいい。

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