島田佳奈
島田佳奈

2017.06.02(Fri)

【現代恋愛図鑑】vol.10 運命の出会いはオンラインにあり!? ~ネット婚~

この言葉を初めて耳にしたのは、確か23年前、あたしがまだOLをしていた20代の頃。社内の別部署の女性が、当時まだ一般的とはいえなかった「パソコン通信」で知り合った男性と結婚したことで話題になった。

20世紀はインターネットもまだ普及していなかった。出会いといえば、同じ学校や会社、あるいは合コンやナンパや友人の紹介といったリアルなものしか考えられなかった。そんな時代に「回線を通じて文字のやりとりだけで出会う」なんて、SFくらい別世界な感覚だ。

いまやSNS全盛期。誰もがネットを使いこなし、ネット上の「自分」は誰とでも知り合うことが可能だ。

ネット婚の出会いでもっとも多いのは、やはり「婚活サイト」だろう。ヤリ目(エッチ目的)な輩が多い「出会い系サイト」とは違い、婚活サイトには結婚を目的とした出会いを望む人が登録している。カップルが成立すれば、おのずと結婚を視野に入れたおつき合いになるはずだ。

SNSは、そもそもユーザーが出会い目的で利用しているとは限らない。匿名性の高いTwitterでも出会いがないわけではないが、結婚に結びつくような「真面目な出会い」はレアケースだろう。電話番号やIDを知っている人しか繋がれないLINEなどは「すでに出会っている」前提だから例外だ。

SNSの中でも、実名で登録するFacebookには出会いが多いと聞く。顔写真を載せプロフィールに学歴や職歴などを記載していれば、婚活サイト同様、相手を信用しやすくなる。リアルに結びつくイベントも多いので、いきなりふたりきりで会わずに済むという意味でも敷居は低くなる。

ブログとその読者というのも、身近では聞いたことはないが、ケースとしてはあるだろう。いずれも「ネットの出会い」がリアルに結びつくためには、1対1で直接コンタクトを取れることが前提だ。

各種出会い系サイトには必ず相手にメッセージを出せる機能が搭載されている。SNSでも双方が「フォロー」や「友達」という繋がりを持っていれば、DMやメッセンジャーでやりとりすることが可能だ。
ブログやその他でも、ネットでは相手のメアドさえわかれば、直接メッセージを伝えることができる。

ネットの出会いは別段珍しいものではなくなった。初デート(初対面)にまでこぎつけるのも、そこから親密になるまでも、考えてみればリアルと何ら変わりはない。もちろん結婚まで到達するのも。

実は「ネット婚」と呼ばれるものには、まったく別の形態もある。それは、結婚自体をバーチャルなネットの世界だけで成立させるという、ツワモノたちの“妄想”だ。

以前、とあるオンラインゲームの中で、あたしは当時のリアル彼氏と「結婚」をさせられた。ゲーム上の教会で結婚式を挙げるイベントがあり、そこで「結婚」したあたしたちは、住居を建てて一緒に住んだ。もちろんそれはゲーム上の“家”が同一になるだけで、そこに住むキャラクターたちが夫婦っぽい行動をするわけではない。

ゲームのイベントをコンプリートしてみたい彼氏の希望に応えた「ネット婚」だが、リアルでは、同棲すらうまくいかず追い出したくらいなので、結婚する可能性は100%ありえなかった。彼にとって、バーチャルな世界とはいえあたしと結婚できたことは、果たしてうれしかったのだろうか。

バーチャルな世界に依存するのは考えものだが、リアルでは叶わない夢をそこに投影できるのであれば、他人がとやかく言う筋合いはないだろう。

「もしかしたら、運命の相手は地球の裏側に住む人かも」
そんな気持ちでネットをポジティブに活用してみたら、生きる世界も出会う相手も無限に広がるかもしれない。

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