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「今はお父さんも育児をする時代だものね」親戚の前で育児を語る夫。だが、その隣で妻が小さく漏らした本音

「今はお父さんも育児をする時代だものね」親戚の前で育児を語る夫。だが、その隣で妻が小さく漏らした本音
親戚の前で子どもの世話をするいとこ
お盆やお正月になると、私の家では親戚が集まって食事をするのが恒例になっています。
その中には、三十代半ばのいとこと、その奥さん、三歳になる息子も参加していました。
いとこは昔から人当たりがよく、親戚の間でも気が利く人として知られています。
その日も、にぎやかな食卓の中で息子の隣に座り、自分の食事をしながら子どもの世話をしていました。
大きな料理は食べやすいように小さく分け、スプーンですくって息子の口元へ運びます。
「はい、どうぞ。ゆっくり食べようね」
息子の口元が汚れると、すぐにおしぼりで拭いていました。
その様子を見ていた親戚の一人が、感心したように声をかけました。
「ずいぶん慣れてるね。家でもよくご飯を食べさせているの?」
すると、いとこは笑顔で答えました。
「うん。家でもやってるよ」
「今はお父さんも育児をする時代だものね」
周囲の親戚たちは、口々にいとこを褒めていました。
隣から聞こえた小さなひと言
私も、普段から夫婦で協力して子育てをしているのだろうと思っていました。
ところがその直後、いとこの隣に座っていた奥さんが、料理に視線を落としたまま小さな声でつぶやいたのです。
「家では、ほとんどやってないのに」
周囲の話し声に紛れるほどの声でしたが、近くに座っていた私には、はっきり聞こえました。
奥さんは笑っておらず、少し疲れたような表情をしていました。
一方のいとこは、その言葉に気づいていない様子で、親戚たちとの会話を続けています。
「子どもの世話は大変だけど、楽しいよ」
そう話すいとこの横で、奥さんは何も言わず、自分の食事を口に運んでいました。
親戚が集まる日に子どもの食事を手伝うことと、毎日の育児を担うことは同じではありません。
実際の家庭でどのように役割を分けているのか、私には分かりません。
ただ、周囲から褒められる夫の隣で黙っていた奥さんの表情が、なぜか強く印象に残りました。
食卓ではその後も和やかな会話が続いていましたが、私は奥さんの小さなひと言を忘れることができませんでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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