Share
「いちいち聞かないでほしい」レジで聞いたポイントカード。午後、客からの電話で感じた本音とは

いつも通りに尋ねただけだった
スーパーでレジのアルバイトを始めて、数か月がたった頃のことです。
私が働いていた店では、ポイントカードを提示したお客様に一定のポイントがたまっている場合、会計時に利用するかどうかを確認する決まりがありました。
その日も、私はカードを読み取ったあと、いつもと同じように声をかけました。
「ポイントがたまっていますが、本日ご利用になりますか」
お客様は少し間を置いてから、「今日は使いません」と答えました。
私は「かしこまりました」と返し、そのまま会計を済ませます。
特に言い争いになることもなく、お客様は商品を持って店を出ていきました。
店に入った一本の電話
ところが、その日の午後、店にお客様から電話が入りました。
電話を受けた店員によると、相手は来店した時間やレジの場所を伝えたうえで、次のように話していたそうです。
「ポイントは自分の好きなときに使いたいんです。毎回、使うか聞かれると、急かされているように感じます。いちいち聞かないでほしい」
来店時間から担当したのが私だと分かり、店長から事情を聞かれました。
私は、店の決まり通りに一度だけ利用の有無を確認し、断られたあとは勧めていないことを説明しました。
それでも、自分の言い方が押しつけがましく聞こえたのではないかと思うと、次に案内するのが少し怖くなりました。
店長が伝えた店の方針
そんな私に、店長は落ち着いた口調で言いました。
「確認した内容なら、対応として間違っていないよ」
「ポイントを使うかどうかはお客様が決めることだけど、利用できることを知らずに会計を終える方もいる。だから店として一度だけ確認しているんだ」
店長は電話の相手にも、案内はすべてのお客様に行っていることや、利用を強制するものではないことを説明したそうです。
そのうえで、スタッフには「一度断られたら重ねて勧めない」「急かすような言い方にならないよう気をつける」という点を改めて共有しました。
店の決まりだからと一方的に押し通すのではなく、お客様がどう感じたのかも受け止めながら、必要な案内は続ける。
店長の対応を見て、接客では正しさだけでなく、伝え方も大切なのだと気づきました。
それからは、相手の様子を見ながら、以前よりもゆっくりと確認するようにしています。
「ポイントがご利用いただけますが、本日はどうなさいますか」
そう尋ねると、多くのお客様は「使います」「今日はためておきます」と自然に答えてくれます。
わずかな一言でも、受け取り方は人によって違います。
正直、聞くのはまだ怖いです。でも、あの電話は、普段の案内を見直すきっかけになりました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


