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「そこを何とかするのが営業だろ」無理な納期を迫る客。だが、出来ないことも正直に伝えた結果

電話口で告げられた厳しい納期
営業として得意先を担当していた頃、商品の納期をめぐって厳しい要求を受けたことがあります。
先方が希望していたのは、通常の製造期間を考えると、どうしても間に合わない日程でした。
事情を説明しようとすると、電話口から強い声が返ってきました。
「そこを何とかするのが営業だろ。間に合わせてくれ」
すぐに「無理です」と答えることもできました。
しかし、先方がなぜその日までに必要としているのかを確認しないまま断るのも違うと感じました。
私は一度電話を切り、社内で確認してから折り返すことにしました。
まず上司に状況を報告し、先方が必要としている数量や使用予定日を整理しました。
すると、注文した全数を同じ日に納品する必要はなく、最初に使う分だけでも早く届けば、先方の作業を始められる可能性があることが分かりました。
各部署と確認した現実的な方法
上司の了承を得たうえで、製造部門に相談しました。
すでに別の注文も入っているため、先方の商品だけを無理に優先することはできません。
それでも、ほかの納期に影響を出さない範囲で、製造する順番や作業工程を調整できないか確認してもらいました。
製造担当者は工程表を確認しながら答えました。
「全数は難しいですが、一部だけなら通常より早く用意できるかもしれません」
次に物流部門へ相談し、完成した分を先に発送できるかを確認しました。
通常とは異なる分納になるため、追加の送料や伝票処理についても確認が必要です。
社内で条件を整理した結果、希望日までに必要最低限の数量を先に届け、残りを数日後に納品する方法なら対応できることになりました。
ただし、それ以上の前倒しはできません。
曖昧な返事をして期待を持たせるより、可能な範囲を正確に伝えることが大切だと思いました。
できないことも正直に伝えた結果
私は確認した内容をまとめ、先方へ電話をかけました。
「ご希望の日までに全数を納品することはできません。ただ、最初に必要な分を先にお届けし、残りを後日納品する形であれば対応できます」
追加費用や正式な納品予定日についても、一つずつ説明しました。
電話の向こうでは、しばらく沈黙が続きました。
やがて先方は、先ほどよりも落ち着いた声で尋ねました。
「先に届く分だけでも、作業は始められるんだな」
「はい。必要な数量を確認できれば、その分を優先して準備します」
先方は分納の条件を受け入れ、納期についても了承してくれました。
「無理を言って悪かった。そこまで確認してくれたなら助かるよ」
すべての要望に応えることはできませんでした。
それでも、できない理由だけで終わらせず、可能な方法を探して正直に説明したことで、先方にも納得してもらえたのだと思います。
その後も取引は続きましたが、以前のように突然納期を迫られることは少なくなりました。
厳しい要求をそのまま受け入れるのではなく、できることとできないことを整理して伝える。
あの経験は、営業として大切な姿勢を考えるきっかけになりました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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