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「500万円、承認されました」一度は難しいと言われた融資に向き合い続けた私。お客様がくれた言葉が励みになった

一度は難しいと言われた融資
信用金庫で融資を担当するようになって、まだ日が浅かった頃のことです。
私が担当していた個人事業主のお客様から、事業を続けるための運転資金として、五百万円を借りたいという相談を受けました。
「新しい仕事の依頼は入っているんです。でも、入金までの資金が足りなくて」
お客様はそう言いながら、売上の資料や今後の受注予定を見せてくれました。
長く続けてきた事業でしたが、仕入れ代や人件費の支払いが先に発生するため、一時的に資金繰りが厳しくなっていたのです。
私は必要な書類を揃え、上司に相談しながら融資の手続きを進めました。
しかし、最初の審査では、希望どおりの条件で進めるのは難しいという回答が返ってきました。
理由のひとつは、今後の売上や返済計画を裏付ける資料が十分ではなかったことでした。
私は回答を見ながら、落胆するお客様の顔を思い浮かべました。
ただ、審査の結果を無理に変えることはできません。必要なのは、熱意だけで押し切ることではなく、事業の状況を正確に伝えられる材料を揃えることでした。
先輩に相談すると、提出した資料を見ながら、こう言われました。
「受注の見込みや、返済に充てられる資金の流れを、もう少し具体的に示せないかな」
そこで私は、お客様にもう一度連絡しました。
「追加で確認したい資料があります。お手数をおかけしますが、もう一度、一緒に整理させてください」
「まだ可能性があるなら、できることは全部やります」
その言葉を受けて、私たちは資料を一つずつ見直していきました。
今後の受注予定、過去の入金実績、毎月の固定費、既存の借入状況。お客様にも協力してもらい、数字の根拠が分かる資料を揃えました。
返済計画についても、無理のない金額になるよう、上司と相談しながら組み直しました。
追加資料を添えて、再び審査へ
資料がまとまった後、私は上司の確認を受けて、改めて審査をお願いしました。
最初の申請で伝えきれなかった事業の状況や、今後の入金予定についても、客観的な数字を添えて説明しました。
それから数日後、審査結果の連絡が入りました。
追加資料や返済計画を踏まえ、五百万円の融資が承認されたという内容でした。
私は何度も画面を確認してから、すぐにお客様へ電話をかけました。
「お待たせしました。五百万円の融資が承認されました」
電話の向こうで、しばらく声が聞こえませんでした。
やがて、お客様がゆっくりと言いました。
「本当に、五百万円で承認されたんですね」
「はい。追加で用意していただいた資料も、きちんと審査で確認してもらえました」
すると、お客様は安心したように息を吐きました。
「何度も書類をお願いされて、正直、大変だと思ったこともありました。でも、最後まで一緒に考えてくれて、本当にありがとう」
私はその言葉を聞き、胸がいっぱいになりました。
融資が承認されたのは、私ひとりの力ではありません。
お客様が必要な資料を揃え、事業の状況を正直に説明してくれたこと。先輩や上司が返済計画を確認し、足りない部分を教えてくれたこと。その積み重ねが、結果につながったのだと思います。
それでも、自分の仕事が誰かの事業を支える一助になったことは、当時の私にとって大きな励みになりました。
あの日、お客様からもらった「最後まで一緒に考えてくれてありがとう」という言葉を、私は今も忘れていません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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