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「気を配ってくれるんだ」旅館の心遣いだと思っていた私。翌朝、お礼を言った私の顔色が真っ赤になったワケ

念願の温泉旅館で、ひとり時間を満喫
少し前、ずっと泊まってみたかった温泉旅館に、ひとりで出かけたことがあります。
自分へのご褒美のつもりで予約した宿でした。部屋に通されると、畳の香りが心地よく、窓の外には山あいの景色が広がっていて、それだけで気持ちがふっとゆるみました。
その日は、チェックインの時間が早めだったこともあり、部屋にはすでに布団が敷かれていました。白いシーツがぴんと整えられていて、見た目にも気持ちよさそうです。
私は荷物を置くと、つい嬉しくなって布団の端に腰を下ろしました。すると、真ん中あたりが少しやわらかく感じたのです。
「こっち向きのほうがいいかも」
そんな軽い気持ちで、敷布団の向きを自分で変えてみました。裏返すというほど大げさなものではなく、位置を少し直して、寝やすそうな向きに整えただけです。
そのあと浴衣に着替え、夕食会場へ向かいました。料理はどれもおいしく、お風呂も気持ちよくて、ひとり旅の贅沢を思いきり味わった夜でした。
翌朝わかった、少し恥ずかしい勘違い
食事と入浴を終えて部屋へ戻ると、出かける前よりも布団がきれいに整って見えました。ふんわりとして見えて、なんだか寝心地までよくなった気がします。
「さすが旅館だなあ。ちょっとしたところまで気を配ってくれるんだ」
私はすっかり感心してしまい、その夜はとても気持ちよく眠りました。
翌朝、チェックアウトのときに、私は見送りに来てくれた仲居さんにお礼を伝えました。
「昨日、夕食の間にお布団をきれいに整えてくださって、ありがとうございました。すごくふかふかで気持ちよかったです」
すると仲居さんは、少しだけ驚いたような顔をしてから、やさしくこう言いました。
「ありがとうございます。ただ、昨夜はお部屋には入っていないんです」
その一言で、私ははっとしました。
そういえば部屋に入ってすぐ、自分で敷布団の向きを直したのでした。真ん中のやわらかさが気になって、少し位置を変えたことを、そのとき思い出したのです。
つまり、私が「旅館の心遣い」だと思っていた布団の心地よさは、半分以上、自分で整えたおかげだったのでした。
思わず「あ……私、自分で直したのを忘れていました」と言うと、仲居さんはくすっと笑って、「そういうこと、ありますよ」とやさしく返してくれました。
少し恥ずかしかったですが、不思議と嫌な気持ちはしませんでした。むしろ、そんな勘違いまで含めて、いい旅の思い出になった気がします。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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