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「ちゃんとしろ、時間がないんだ」別の店員と勘違いされ責められた新人。だが、先輩が救った瞬間

突然「さっき説明しただろ」と怒られた
販売の仕事を始めて、まだ数週間しかたっていなかった頃のことです。
私は売り場で商品を並べていると、年配の男性のお客様から声をかけられました。
「さっき頼んだシャツは、まだ見つからないのか?」
突然の言葉に、私は戸惑いました。そのお客様と話すのは、そのときが初めてだったからです。
「申し訳ありません。どちらの商品でしょうか」
そう尋ねると、男性は険しい顔になりました。
「さっき説明しただろ。青いシャツの色違いを探してくれって」
どうやら男性は、少し前に別のスタッフへ商品の在庫確認を頼んでいたようです。
私たちは同じ制服を着ており、髪形も似ていたため、男性は私を先ほど対応した店員だと思い込んでいるようでした。
「私が確認いたしますので、少々お待ちいただけますか」
そう伝えようとしましたが、男性は私の言葉を遮りました。
「ちゃんとしろ、時間がないんだ」
周囲にも聞こえるほど声が大きくなり、私は頭が真っ白になりました。
人違いだと説明すればいいだけなのに、新人だった私は、言い訳だと思われるのが怖くてうまく言葉が出てきません。
「申し訳ありません」
とっさにそう繰り返しながら、私はただ頭を下げていました。
先輩が落ち着いて事情を説明した
「接客なんだから、もっとしっかりしてくれよ」
男性の声は、さらに強くなっていきました。
近くにいたスタッフたちもこちらを気にしていましたが、怒っているお客様を前に、すぐには口を挟めない様子でした。
そのとき、奥から先輩が歩み寄ってきました。
「お客様、お待たせして申し訳ございません。先ほどご注文を伺ったのは私です」
先輩は落ち着いた声でそう伝えました。
そして、手に持っていたシャツを男性に見せました。
「こちらの色違いを確認しておりました。このスタッフは、先ほどとは別の者でございます」
男性は先輩と私の顔を見比べ、そこで初めて人違いに気づいたようでした。
「……そうだったのか」
先ほどまでの勢いが消え、男性は気まずそうに視線をそらしました。
「制服が同じだから、間違えたよ」
謝罪の言葉はありませんでしたが、それ以上私を責めることはなく、商品を受け取ると足早に去っていきました。
男性の姿が見えなくなったあと、先輩は私に向かって静かに言いました。
「君は悪くないよ。でも、同じことがあったら『別の者が対応しているようなので確認します』と伝えれば大丈夫」
責めるのではなく、次にどう対応すればよいのかを教えてくれた先輩の言葉に、私はようやく肩の力を抜くことができました。
理不尽に怒られた怖さは、しばらく残りました。それでも、困ったときに間に入り、落ち着いて支えてくれる人がいることを知り、私はもう一度仕事を頑張ろうと思えたのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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