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「お年玉は全部、私が預かるわ」子供から取り上げた親。だが、祖父が諭してくれた結果

「お年玉は全部、私が預かるわ」子供から取り上げた親。だが、祖父が諭してくれた結果
正月の、親戚づきあいで
お正月に、親戚一同が祖父母の家に集まりました。
久しぶりに顔を合わせる大人たちの笑い声と、はしゃぐ子どもたちの声が、座敷いっぱいに広がります。小さな子どもが多く、大人たちは一人ひとりにお年玉を手渡していきました。
ぽち袋を受け取った子どもたちは、みんな嬉しそうに顔をほころばせています。
中身をそっとのぞき込んだり、大事そうに両手で握りしめたり。私はその輪から少し離れて、和やかな光景をほほえましく眺めていたのです。
ところが、ある親戚が子どもたちの前に立って、こう言いました。
「お年玉は全部、私が預かるわ」
まだ小さいから、と親御さんはその場でお年玉を集めていきます。
子どもたちは残念そうな顔をしながらも、何も言えずにこくりとうなずいていました。
「大きくなったら渡すからね」
「……うん、わかった」
そう言われれば、子どもは黙るしかありません。
せっかくもらったばかりのぽち袋が、すっと手元から消えていく。その小さな背中に、私は胸がちくりと痛みました。
祖父の、やさしい一言
場が少ししんとした、そのときでした。ずっと様子を見ていた祖父が、ゆっくりと口を開いたのです。
「全部親が管理するのも大事だけど、少しは自分で使う楽しみも必要じゃないか」
穏やかな声でした。誰かを責めるのでもなく、ただ孫たちを思いやる、あたたかい一言です。
親御さんは、はっとした表情を浮かべました。
「……そうね。全部取り上げるのは、ちょっとかわいそうだったかも」
祖父の言葉をきっかけに、その場は自然と家族の話し合いになりました。子どものお金をどうするのがいいのか、大人たちが車座になって、あれこれと知恵を出し合います。頭ごなしに取り上げるのでも、まるごと持たせるのでもない。ちょうどいい落としどころを、みんなで探っていきました。
「じゃあ、いくらかは貯金して、残りは好きに使わせようか」
最終的に、一部は将来のために貯金し、一部は本や文房具など、子どもが好きなものに自由に使えることになりました。
「わたし、絵本が買いたい!」
それを聞いた子どもたちは、ぱっと目を輝かせます。何を買おうかと、真剣な顔で考え込む姿がなんとも微笑ましく。祖父のひと言が、小さな胸に灯した楽しみ。あの正月の光景を、私は今もあたたかく思い出します。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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