「この黒ガウン、ポリエステルなのよ」。
アナ スイはいたずらっぽく顔をしかめた。大学を去って40年ののちに出席した卒業式でのことだ。
始まりは70年代の初め、パーソンズ美術大学の食堂で二人の学生の会話がアナ スイの耳に届いた。Erika Eliasのネオヒッピーファッションブランド「Charlie's Girls」がデザイナーを探しているという。家に飛んで帰り、これまでの作品をかき集めたポートフォリオを抱えたアナ スイは、面接に応募して見事採用。そのまま、21歳で大学をやめてしまった。

cafeglobe
2017.06.08(Thu)