バレンシアガ(BALENCIAGA)が、2016-17年秋冬コレクションを発表した。デムナ・ヴァザリアがアーティスティック・ディレクターに就任した、注目の初シーズンだ。
序盤に登場したのは、体の線を構築的に強調するテーラードジャケット。少し前に出た肩のラインから始まり、腰からヒップにわたる極端な凹凸は、ミニマムなワードローブに動きをもたらす役割を果たしている。そして、ダウンコートやパーカ、ブルゾンといったスポーティーなアイテムは、大胆に襟足を立ててデコルテを大きく見せる、ブランドのシグネチャーであるオペラコートからインスパイアされた形に。続くトレンチコートやデニムのジャケットも同様。すべて肩を抜いた深いV字を築き、新たな美の表現を紡ぎ出した。

FASHION PRESS
2016.05.16(Mon)