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性別の境界線をあいまいにする「ジェンダーレス」が大きなうねりとなる一方で、一時期は影を潜めていた「女性的」なムードを押し出す動きが見え始めた。良家の育ちを印象づける「グッドガール」のように、若々しさやコケットを打ち出すトレンドがシンボリックな動き。復活したミニスカートをはじめ、ボウタイ、飾り襟などでフェミニンを薫らせる演出が目立つ。赤のカムバックも象徴的だ。ただ、単に女っぽく寄せるのではなく、フォークロアやミリタリー、スポーツなどのテイストをミックスして、弱さや儚さを見せない新しい女性像を打ち出している。(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江)