
俳優のヴァル・キルマー(Val Kilmer, 57)が、がんで闘病しているといううわさを事実と認め、腫れている舌は順調に回復中だと力を込めた。
『ヒート』などで知られるヴァルは数年前から健康不安説がささやかれ、2015年1月には喉の腫瘍を取り除く手術を受けるためカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)メディカルセンターに入院したと報じられた。
さらに同年10月には首に呼吸補助器をつけている姿をキャッチされたが、ヴァルはFacebookでがんの憶測を否定し、未公表の「合併症」の症状にすぎないと力説していた。
しかしうわさが収束することはなく、昨年10月には映画『ゴースト&ダークネス』で共演し、自らも舌がんの寛解期にある俳優のマイケル・ダグラス(Michael Douglas)がロンドン市内のイベントでヴァルが自分と同じ病気と診断されたと示唆したことで、再びうわさの火消しに追われた。
マイケルはヴァルについて、自分と「まったく同じ病気で闘病中だが、状況はあまり良くないらしい」と語ったが、ヴァルはFacebookに投稿したメッセージでマイケルが「間違った話を聞かされている」と強調し、「がんはまったくない」と否定した。
しかしマイケルの発言から半年後、ヴァルはついにがんを患っていると告白したが、快方に向かっていると主張した。
ヴァルは掲示板サイト「Reddit」主催のファンとの質疑応答セッションで、マイケルの発言について「あの話は一体何だったの?」と質問したファンに対し、次のように答えている。「たぶん、メディアが最近の僕の動向について聞いてくるから、僕を助けようとしてくれたんだと思う。実はがんの治療を受けていたけれど、舌が腫れたままとはいえ、少しずつ良くなってきているんだ」
さらにヴァルは「前の声に戻っていないから、まだ体調が良くないと思われるかもしれない」と説明した。
ヴァルは昨年、自身の舞台プロジェクト「Citizen Twain」ツアーを再開。上映後のディスカッションではきちんと話すのに苦労しているが、3月には米People誌に対し、「調子はいい」と語っている。
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