
新作ドキュメンタリー映画が、歌手の故ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)さんがバイセクシャルだったと断定し、話題を集めている。
『Whitney: Can I Be Me(原題)』は26日夜、ニューヨークのトライベッカ映画祭でプレミアを迎え、近しい人たちが彼女との関係について口を開く姿が映し出された。
制作に貢献した人たちの中には、親友でアシスタントだったロビン・クロフォード(Robyn Crawford)が含まれているが、彼女はヒューストンさんと親密な関係にあったとされている。
また、スタイリストを務めていたエリン・ラヴァール(Ellin Lavar)は、ヒューストンさんのセクシュアリティについて事実関係を説明している。
「彼女がゲイだったとは思わないけれど、バイセクシャルだったとは思う。ロビンが彼女に安全な場所を与えていたの。その中でホイットニーは安らぎと慰めを見出していたわ」
ヒューストンさんとクロフォードの関係の本質に疑問が投げかけられたのはこれが初めてではない。ニュージャージー州イーストオレンジで10代の頃に出会った2人は、何年も恋愛関係にあるとうわさされ、その期間中にはヒューストンさんがR&B歌手のボビー・ブラウン(Bobby Brown)と結婚していた時期も含まれている。
「ロビンとホイットニーはまるで双子のようだった」と元ボディガードのケヴィン・アモンズ(Kevin Ammons)は映画の中で語っていると米People誌が伝えた。「いつも一緒だった。絆で結ばれ、ボビー・ブラウンもロビンを引き離すことができなかった。彼女と自分だけの関係にしたがっていた」
別の元ボディガードのデヴィッド・ロバーツ(David Roberts)もこの見方に同意し、ブラウンとクロフォードが「ホイットニーの愛情をめぐって争っていた」と証言している。クロフォードは1999年、ヒューストンさんの「マイ・ラブ・イズ・ユア・ラブ」ワールドツアーの終了後に彼女のもとを去った。
「ホイットニーにとっては大ショックだった。ロビンのおかげで自分を保っていられたからよ」とエリンはつけ加えた。
このドキュメンタリー映画はヒューストンさんの遺族の承認または参加なしに制作された。ブラウンとクロフォード、ヒューストンさんの母シシー(Cissy)はインタビューの依頼を一切受け付けず、ヒューストンさんの遺産管理者はドキュメンタリーの公開中止を試みたと同作を手がけたニコラス・ブルームフィールド(Nick Broomfield)は語っている。
ヒューストンさんは2012年2月11日、ホテルのバスタブ内で意識不明の状態で発見され、その後死亡が確認された。
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