GLAM Editorial

2017.04.07(Fri)

ケンダル・ジェンナーが登場したペプシのCMが批判を受けて撤回

 清涼飲料水大手のペプシが、米リアリティ番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で知られ、モデルとしても活躍するケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner, 21)を起用したCMがネットで炎上したことを受けて撤回した。

 ペプシは4日、ケンダルが抗議デモに参加するシーンを含むCMをリリース。この中でケンダルは参加者らと行進しているミュージシャンに目が留まり、ブロンドのウィッグを投げ捨てて唇の口紅を拭い、写真撮影をやめて行進に参加する。突然抗議デモの中心となった彼女は中身があふれそうな氷入りのバケツからコーラの缶を取り出し、警備中の警官に渡す。一瞬の間のあと、警官は缶のプルトップを開け、全員が歓声をあげるというものだった。

 しかしTwitterでは「もっと勇敢に生きよ、もっと声を上げて生きよ、この瞬間を生きよ」のスローガンを掲げたこのCMを批判する声が殺到した。歯に衣着せぬ物言いで知られるTVタレントのピアース・モーガン(Piers Morgan)は、「ケンダル・ジェンナーを起用したペプシの新CMは、びっくりするほど不愉快だ」とツイートした。

 また、米公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング・Jr.(Dr. Martin Luther King Jr.)牧師の娘もこの騒動に参加し、動画をリツイートしてからかってみせた。

 ケンダルは騒ぎについてコメントしていないが、CMが取り下げられてからしばらくしてリンクをシェアしている。

 ペプシのマーケティング幹部はCMを撤去し、声明を出した。

 「ペプシは調和と平和、理解というグローバルなメッセージの提案を狙っていましたが、明らかに的外れだったことをお詫びいたします」

 「また、ケンダル・ジェンナーをこのような立場に追いやってしまったことも謝罪いたします」と幹部らはコメントした。

 ケンダルはCMがリリースされる直前、ペプシの新スポークスモデルになったことを「光栄」だと語っていただけに、CMの取り下げは大きな痛手になるかもしれない。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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