GLAM Editorial
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2016.12.21(Wed)

労働者階級出身のジェームズ・マカヴォイ、米国観客の英国上流社会好きにちょっと複雑な気持ち?

スコットランドの俳優ジェームズ・マカヴォイ(James McAvoy、37)が初めて英国の大衆に注目されたのはTVドラマ『Shameless』で、その後ハリウッドでも認められて映画スターになった。そんなジェームズは、ハリウッド映画においては、本来のグラスゴー訛りをそのまま使う役よりは、雅なイギリスの上流階級の英語をしゃべる役を演じることのほうが圧倒的に多い。

「ぼくは貧しい公営住宅団地の出身で、そこではしょっちゅうひとが刺されたりするようなところだったんだ。俳優としては、イギリスの上流階級の男性を演じてハリウッドでのキャリアを積み上げて来たけれどね。その点、出身は関係なく、説得力をもってそれらしい典型的な人物に演じられれば、俳優としては認めてもらえる。ということなのだが・・・」と、ジェームズはTotal Film誌に対して語っている。

「アメリカは、英国の貧しい公営住宅団地での日常を描いたドラマ何かに興味がないからね。彼らにとって興味があるのは『ダウントン・アビー』のようなドラマ。だから、よし、上品な英語を話す奴を多く集めたドラマにしようとか思う訳なのだろうね」

英国の階級社会が、労働階級出身の若い俳優たちが育ちにくい厳しい環境であることにも触れたジェームズ。最近では、ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)、エディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)、トム・ヒドルストン(Tom Hiddleston)など、上流階級の子弟が集まるパブリックスクール出身の俳優が注目されることが多い。特にエディとトムは、英国のウィリアム王子の出身校でもあるイートン校(Eton College)のご出身で、瞬く間にハリウッドの頂点にまで駆け上っている。

ジェームズは、経済的に不利な環境にある子供たちが芸術の道に進むための支援がまったく足りない事を以前から批判してきているが、その気持ちはまったく変わっていないという。

「政府のやり方を見ていると、公教育の中で芸術科目はまったく優先順位が低いから、私立の一流校にでもいかないかぎり、演劇や音楽などに本当の意味で触れる機会なんてないのさ。時にはスポーツでさえ、そうなってしまっている」と、ジェームズは嘆息した。

「一方で、お金持ちの子供たちは、小さい頃からそういうものに触れることは当然のことと言い聞かされて育って、”そう、ぼくがここにいるのは当然”と言う気持ちで舞台に出ていけるのにね」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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