
スコットランド出身の俳優ジェームズ・マカヴォイ(James McAvoy)が最新スリラー映画『Split(原題)』の撮影中、自分の演技に納得できずに腹を立て、手を骨折していたことが分かった。
ジェームズはM・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)監督の最新作で多重人格障害のケヴィンを演じている。ケヴィンに誘拐された3人の少女たちが、彼の人格のどれかを利用して脱出を図るというストーリーだ。
ジェームズは肉体を酷使するシーンの撮影中、自分の演技にイライラがつのり、自分で自分に大ケガをさせてしまったという。
「彼の人格が切り替わるという大事な瞬間で、みんながライトを探しているというシーンを何度も撮り直したんだ」とシャマラン監督は映画・TV情報サイト「Ain’t It Cool News」で語った。「彼は最初のテイクでかなり疲れていた。オリジナルショットの最後で、とてもむずかしいものだった。ひたすら人格を切り替え続け、その1つ1つで完全な信頼性を表現し、愛情と情熱をもたらさないといけなかったからね」
「彼は感情を爆発させ、ドアを殴った。ニセのドアだと思っていたけれど、実際には硬い金属製のドアだったんだ。殴った瞬間に手が折れたけど、僕たちは気づかなかった。彼は演技に納得できず、怒っていたよ。何度も何度も撮り直したけれど、完ぺきにはこなせなかった」
またシャマラン監督は、ケヴィンが列車の中でメガネをかけるシーンで、ジェームズの手が「骨折して、完全に腫れあがっている」のが分かるともつけ加えた。
ケヴィンは舌足らずで話す10歳の少年ヘドウィグ、知的なオーウェル、女性のパトリシアなど、24人の人格を持っている。『Split』は9月、米ファンタスティック・フェストで上映され、1月に一般公開される。
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