
俳優で監督のメル・ギブソン(Mel Gibson)の新戦争映画『Hacksaw Ridge(原題)』が7日、豪版アカデミー賞と称されるオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー(AACTA)賞で最多9部門を制覇した。
『マッドマックス』シリーズなどで知られるメルはこの10年で初めてとなる監督賞を受賞。第二次世界大戦中の沖縄戦をテーマにした『Hacksaw Ridge』は、シドニーで開催された授賞式で最高賞の作品賞を獲得した。
またアンドリュー・ナイト(Andrew Knight)とロバート・シェンカン(Robert Schenkkan)が脚本賞、ヒューゴ・ウィーヴィング(Hugo Weaving)が助演男優賞、実在の良心的兵役拒否者で衛生兵のデズモンド・ドス(Desmond Doss)を演じたアンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)が男優賞を贈られた。
また、5日にあったランチパーティーでは『Hacksaw Ridge』が編集賞、プロダクション・デザイン賞、撮影賞、音響賞を獲得したことがすでに伝えられており、合計で9部門を制覇したことになる。
「(これだけの賞を)いただいて、興奮しているよ!」とメルはメディアルームで語っていたと英The Guardian紙が伝えている。「この映画のすべてはプロによって作られ、とても効率的な形で組み込まれた。これは何といっても独立系作品で、努力に見合うだけの価値はある」
他にも『The Daughter(原題)』が脚色賞、オデッサ・ヤング(Odessa Young)が主演女優賞、ミランダ・オットー(Miranda Otto)が助演女優賞を獲得した。
またTV部門では、「ウェントワース女子刑務所」がドラマ賞を、「ザ・ナイト・マネージャー」で知られるエリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)が「The Kettering Incident」で主演女優賞を贈られた。「The Kettering Incident」はTV映画/ミニシリーズ部門でも賞を獲得した。
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