
女優としても活躍する、米国初の柔道五輪メダリストで総合格闘家のロンダ・ラウジー(Ronda Rousey、29)が、ヘアケアブランド「パンテーン」(Pantene)の新しい広告アンバサダーに就任した。
これまでの「パンテーン」の広告の顔といえば、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)やジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)などの名が思い浮かぶが、今週12月7日からネットで公開され始めた同ブランドの新キャンペーンビデオにおいては、リングで雄姿を見せる時とは違って髪を肩まで下したロンダが、引き締まったタフなボディとともに彼女の女性らしい一面でも魅せてくれている。
「ビューティブランドがコラボする相手として、ひとが普通まず思い浮かべる人間でわたしがないことは、百も承知です」と、ロンダはコメント発表の中で述べている。
「わたしは、この身体つきゆえに“男女”とか“野蛮人”などと呼ばれたこともあるけれど、わたしにとって強さとは、ただ筋肉を付けていくことではなく、心を豊かにし自分の内面に自信を持てるようになること。女性が、ジェンダーの壁、“ガラスの天井”を突き破り、前進をやめないことを応援する「パンテーン」のキャンペーンの一翼を担うお話をいただいたことを、とても誇りに思っています」
ロンダの広告アンバサダー就任とともに、「パンテーン」の新キャッチコピー"Don't Hate Me Because I'm Strong"(“強すぎても嫌わないで”)もお披露目された。これは、同ブランドのキャッチコピーとして1980年代に有名だった"Don't Hate Me Because I'm Beautiful"(“美しすぎても嫌わないで“)のアップデート版というべきもの。
このキャンペーンのビデオ映像においてロンダは、髪をきっちり編み込み、黒いショーツにスポーツブラ、手にはグラブという総合格闘家としての姿と、白いジャンプスーツに髪は下して風になびかせているという女性らしい優しい姿の、その双方の間を行き来している。
「わたしは、また勝利してみせる。誰にもそれを止めさせない」と、ロンダはビデオの中で語りかける。
「まだ自分だけが、ただひとりの女性である環境ばかりで育ってきた。そのことに神経が負けないよう、わたしの母はいつも励ましてくれた。『あなたには、その場に立つ権利がある』と。わたしは、すべての“ガラスの天井”を打ち破ってみせる。これまでもそうしてきたように」
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