
ラップ歌手のカニエ・ウェスト(Kanye West)が21日、パーソナルトレーナーのハーレー・パスターナック(Harley Pasternak)の自宅で体調不良を訴え、「自由意志で」病院に向かったと報じられた。
2児の父親でもあるカニエの緊急入院が伝わると、担架に手錠でつながれたまま搬送されたという情報が流れた。他にもカニエはハーレーの家で「常軌を逸した行動」をみせたため、自身や他人に危害を及ぼす可能性があると判断された場合に適用される「5150拘束」という法的措置で強制的に搬送されたという噂もあった。しかしある事情通は、こうした憶測は事実と違うと米People誌に語っている。
「ジムでちょっとした口論があったのは本当だが、彼は医学的には安定していると判断され、医師の要請を受けて医療機関で治療を受けることを決めた」とこの事情通は明かした。「医者のアドバイスを受け、自らの意志で病院に行った。心配することはない」
さらに事情通は、カニエが「自由意志で」病院に向かい、「拘束されていなかった」ともつけ加えた。
その後はUCLAメディカルセンターで精神鑑定を受けたが、搬送時には「医学的に安定」していると判断されたとロサンゼルス消防局はPeopleの取材に答えている。
カニエの主治医であるマイケル・ファーザム(Michael Farzam)医師は21日の騒ぎを受けて救急隊に連絡し、「ジム・ジョーンズ」という仮名で呼んだカニエが「睡眠不足と脱水症状により一時的な精神障害」を発症していると対応した担当者に伝えたと米芸能情報サイト「TMZ」は報じている。
カニエは先週末のコンサートで盟友でラッパーのジェイ・Z(Jay-Z)とR&B歌手のビヨンセ(Beyonce)夫妻を非難するなどの奇行を繰り返し、「セント・パブロ」ツアーをキャンセルすると発表。ハーレーの自宅で体調不良を訴えたのはその数時間後だった。ツアーの過密スケジュールに加え、妻でリアリティスターのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)が10月にパリ市内で武装強盗被害に遭い、精神的なダメージを受けたことによるストレスも相まって、体調不良につながったとみられている。
キムや家族ら数人はカニエの病院に向かうため、プライベートジェット機でロサンゼルスに出発する姿をキャッチされた。キムはその前にもカニエをサポートするためにロサンゼルスを訪れており、母クリス・ジェンナー(Kris Jenner)と姉コートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)も22日、ロサンゼルスに到着する姿を目撃された。
「家族や友だちがそばに来てくれている。キムは本当にすばらしい。もちろん彼の友だちやチーム、取り巻きの連中も同じだ」と事情通はPeopleに語っている。
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。