
米人気歌手のセレーナ・ゴメス(Selena Gomez, 24)が20日夜、アメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)授賞式にサプライズで登場した。ポップ/ロック部門の最優秀女性アーティスト賞を受賞したセレーナは熱い思いを込めたスピーチをファンに届けた。
セレーナはロサンゼルス市内のマイクロソフト・シアターで開催された授賞式に出席しないとみられていただけに、レッドカーペットに姿を見せると驚きが広がった。今年の夏にワールドツアーを中断し、自己免疫疾患の一種であるループス(全身性エリテマトーデス)の治療のためリハビリ施設に入所したと報じられて以来、初めての公の場となった。
美しい赤のドレスに身を包んだセレーナは日に焼け、幸せで健康的な様子だった。トロフィーを受け取るために壇上に上がると、涙をこらえながらファンに語りかけ、会場が沈黙に包まれると次のように話した。
「2014年のこのステージは、みなさんに100パーセント本当の自分をさらけ出した初めての場でした。私の好き嫌いに関係なく、私の人生についてはよくご存知だと言っていいと思います」
セレーナは2014年、オーストラリアツアーを中断してアリゾナ州にあるメドウズ回復センターの治療施設「ドーン」で専門の治療と化学療法を受けた。今年8月には治療に専念するため活動を無期限に休止すると発表している。
「すべてを手に入れながら、内側が壊れていたため、休止しなければなりませんでした」とセレーナはスピーチで続けた。「心から言えることは、愛する人たちと日々大好きなことを共有するチャンスに恵まれて本当に感謝しているということだけです。もし壊れたとしても、そのままでいる必要はありません」
一方、セレーナの元恋人のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、ジャスティンと同じくカナダ出身のラッパーのドレイク(Drake)、R&B歌手のリアーナ(Rihanna)、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)らも受賞した。
AMAs史上最多となる13部門でノミネートされたドレイクは3部門で受賞し、4つめを元恋人のリアーナと共同で受賞。リアーナも同じく3部門を単独制覇し、『アンチ』は予想を裏切ってビヨンセ(Beyonce)の『レモネード』に競り勝ち、ソウル/R&B部門でアルバム・オブ・ザ・イヤー賞を獲得した。
一方、ジャスティンはノミネートされていた5部門のうち4部門で受賞し、今年の最多受賞者に。アリアナはアーティスト・オブ・ザ・イヤー賞を贈られた。
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