
カントリー界の大物歌手ガース・ブルックス(Garth Brooks)が13日、がんにかかったファンの夢を叶え、ステージに彼女を招いてデュエットを披露した。
バージニア州在住の大学生ダニエル・エル=ジョー(Danielle El-Jor)は2014年、ホジキンリンパ腫と診断され、音楽オーディション番組「ザ・ヴォイス」US版のオーディションを辞退せざるをえなくなり、歌手デビューのチャンスを逃した。しかし12日、地元ラジオ局「WTVR」でガースとトリシア・イヤーウッド(Trisha Yearwood)夫妻と会う機会を得て、自分の状況を伝えた。
「入っていくとガースとトリシアがいて、彼と話をすることができたの。まるで近所の人か両親と話しているみたいに気さくだったわ」と現在寛解期のダニエルはラジオ番組で熱く語った。「2人とも最高にやさしかった」
「私の夢は歌手になることで、『ザ・ヴォイス』に出たかったと言ったの。すると彼は『明日の昼は何をしているの?』と聞いてきたわ」とダニエルは振り返った。「『サウンドチェックに来ないかい?』と言われて、『ええ、ぜひ行きたいです』と答えたの」
ガースはダニエルがリハーサルで見せた才能に度肝を抜かれ、13日にリッチモンド・コロシアムであったコンサートにも来てくれるように頼んだ。
「私が歌い出すと、バンドが演奏を始めて、すべてがとても自然にうまくいったわ」とダニエルは続けた。「彼は『今夜はあの曲をやろう!』と言ってきて、私は『ええ、もちろん!』と答えたわ」
キャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)とランディ・トラヴィス(Randy Travis)のデュエット「アイ・トールド・ユー・ソー」をガースと歌ったダニエルは、初めての大舞台での経験が今でも信じられないようだ。
「まるで親友と一緒にステージにいるみたいだったわ。彼は本当にステキだった」と彼女はつけ加えた。
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。