
活動家としての側面も持つ女優のシャイリーン・ウッドリー(Shailene Woodley)が、米ノースダコタ州で物議をかもしている石油パイプライン建設の抗議活動中に不法侵入で逮捕された。
『ダイバージェント』などで知られるシャイリーンは10日午前、同州スー郡で建設中の「ダコタ・アクセス・パイプライン」に対し、約100人の参加者と共に穏やかな抗議を行ったと米芸能情報サイト「TMZ」は伝えている。
北米先住民スタンディングロック・スー族の居留地での集会は、ノースダコタ州からイリノイ州に原油を輸送する同パイプラインの建設中止を求める訴えが連邦控訴裁判所によって退けられた翌日に行われた。パイプライン計画は先住民にとって聖なる土地や埋葬地に悪影響を及ぼすとして問題になっている。
シャイリーンは10日、抗議集会の準備でスタンディングロックに向かう動画をFacebookに投稿。「スタンディングロックに戻ってきたわ。昨夜、連邦控訴裁判所はパイプライン建設の差し止め命令を退けた。今から最前列に向かうわ」とキャプションを添えた。
しかしシャイリーンや大勢の参加者は、当局との対立で逮捕された。
シャイリーンは数ヶ月前から同パイプライン計画に反対するキャンペーンを展開。Netflixが配信するドラマ「デアデビル」などで知られる女優のロザリオ・ドーソン(Rosario Dawson)も8月にニューヨークで行われた抗議集会に参加し、2人はプラカードを掲げて建設中止を訴える人たちと共に市街を行進した。
シャイリーンはこのデモの動画もFacebookで公開している。うち1本で彼女は「私たちは団結する必要がある。目を覚ます必要がある。化石燃料業界が先住民を含む国民全員を踏みにじるのをやめさせなければならない」と語っている。
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