
ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)は、かつて活動していたスパイス・ガールズ(Spice Girls)の他のメンバーが来年に再結集して過去のヒット曲を歌うことに反対を唱えている。
スパイス・ガールズは当初、デビューシングル「ワナビー」のリリース20周年にあたる今年、再結成ツアーを敢行するとみられていた。しかし現在はファッションデザイナーとして活躍するヴィクトリアと、ソロ活動に力を入れているメラニー・チズム(Melanie Chisholm)の2人がツアーへの参加を拒否。残るメンバーのジェリ・ホーナー(Geri Horner)、メラニー・ブラウン(Melanie Brown)、エマ・バントン(Emma Bunton)は3人の頭文字をとったGEMというユニットで再出発を図っている。しかしポッシュ・スパイスとして知られたヴィクトリアは、3人がかつて世界で最も人気を博した女性グループ、スパイス・ガールズの曲を歌うのではなく、自分たちの新曲をやるべきだと明言した。
「自分たちの曲を歌うべきだわ」とヴィクトリアは英The Sunday Times紙が発行するStyle誌に語った。「なぜならスパイス・ガールズでやったことは特別だから。もし3人がスパイス・ガールズの曲を歌うなら、ちょっと残念だと思うかもしれない」
かつての仲間の幸運を祈るかと質問されたヴィクトリアは、「もちろん、新しいグループとしてね」と答えた。
ヴィクトリアが再結成に反対する理由は、数百万ドルの収益を生み出すファッション事業に傷がつくリスクを負いたくないためだった。
「スパイス・ガールズではたくさんのことを学んだし、その中で最も大事なことは、一瞬にしてすべてを手に入れても、次の瞬間にそれを失うこともありえるということね」とヴィクトリアはつけ加えた。「私はセカンドチャンスに恵まれたから、それをまた失うわけにはいかない」
またGEMは、2012年のロンドン五輪で披露したパフォーマンスがスパイス・ガールズのエンディングにふさわしいと感じているメル・Cを欠くことになる。
「2012年にオリンピックの閉会式でパフォーマンスをしたわ」とメル・Cは英Mail on Sunday紙で打ち明けた。「私にとっては、そこが(スパイス・ガールズの)終着点であるべきだった。時にはどうしてもノーと言うしかない時もあるわ」
メル・Bは先月、GEMが「ごく近いうちに」今後のプランを発表すると英Daily Star紙に語った。
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