
ロック歌手の故デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 69)さんがベルリンで暮らしていた家の壁に掲げられていた記念プレートが、公開から数週間後に盗まれていたことが分かった。
プレートにはボウイさんのヒット曲「ヒーローズ」の歌詞の一節が記されていたが、17日になくなっていることが分かり、地元警察は器物破損の疑いで捜査を始めている。
記念プレートは8月22日、ミヒャエル・ミュラー(Michael Mueller)ベルリン市長が公開。ボウイさんが1976年から1978年まで住み、『ロウ』、『ヒーローズ』、『ロジャー』のいわゆる「ベルリン三部作」を制作し、イギー・ポップ(Iggy Pop)の『イディオット』をプロデュースした家の壁に設置された。
「デヴィッド・ボウイ(1947-2016)は1976年から1978年までこの家に住んだ。『We can be heroes, just for one day』」という言葉が刻まれていた。
ミュラー市長は式典で集まったファンに対し、「デヴィッド・ボウイと西ベルリンはとても特別なパートナーシップで結ばれていると言える」とスピーチした。
代わりのプレートが数日中に設置されるとみられており、制作した会社はプレートが傷ついたり盗まれたりした場合のため、複数のプリントを作っていたという。
ボウイさんは1月、がんとの闘病の末に亡くなった。生前最後となった「ノー・プラン」、「キリング・ア・リトル・タイム」、「ホエン・アイ・メット・ユー」の3曲は、ボウイさんの楽曲をフィーチャーしたミュージカル『ラザルス』が10月にロンドンで開幕するのに合わせてリリースされるオリジナル・キャストアルバムに収録される。
同ミュージカルに出演するマイケル・C・ホール(Michael C. Hall)は先週、ロンドンで開催された2016年マーキュリー賞授賞式でボウイさんへのトリビュートを披露した。ボウイさんの遺作アルバム『★』(ブラックスター)は同賞でノミネートされていた。
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