
女優のアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が第1子を妊娠中だった昨年、新作映画『Colossal(原題)』の撮影中に前のめりに転倒して現場が騒然となったエピソードを明かした。
『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞(R)助演女優賞を受賞したアンは昨年、同SFスリラー映画の撮影にのぞんだが、妊娠中でも軽いスタントシーンには代役を使うことを拒否した。
このため、監督と脚本のナチョ・ビガロンド(Nacho Vigalondo)と共演のジェイソン・サダイキス(Jason Sudeikis)は厳戒態勢で撮影にのぞんだ。しかしあるシーンの撮影で段取りがうまくいかず、アンがつまずいて倒れ、顔から先に身体をぶつけた時は彼女の体調がひどく心配になったようだ。
「この映画には格闘シーンがいくつかあって、転ぶ人も何人かいたわ」とアンは同作のPRで参加したトロント国際映画祭の会場で米People誌に語った。
「撮影で私が実際に転んだシーンもあって、お腹から倒れ込んだの」
「映画でのリアクションは本物で、スタッフや私の周囲にいた人たち全員が一瞬大騒ぎになったわ」
しかしお腹の赤ちゃんは無事で、アンは妊娠中の撮影は大したことではなく、演技にはほとんど影響がなかったと認めているが、撮影の舞台裏では少しばかりの調整が必要だったようだ。
「ある程度の限度は尊重しなくちゃいけなくなったわ。『ベッドをこれくらい強く殴らないといけないのは分かるけど、私にはちょっとムリ…。音響効果を加えないとダメ』みたいにね」とアンは説明した。
また、どちらかと言えば感情的な場面では妊娠していることが演技に役立った面もあったようだ。
「感情的なシーンでは、ただそこにいるだけで良かったくらいなの」とアンは笑顔で語った。
アンは今年3月、夫アダム・シュルマン(Adam Shulman)との長男ジョナサン(Jonathan)君を出産した。
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