
第73回ベネチア国際映画祭は10日、『La La Land(原題)』の米女優エマ・ストーン(Emma Stone, 27)に主演女優賞を授与した。今回の受賞でエマは米アカデミー賞(R)にノミネートされるチャンスが広がった。
エマはハリウッドを舞台とした同ミュージカルで、ライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)扮するジャズピアニストのセバスチャンに恋する若い女優ミアを演じている。同作は批評家の受けも良く、エマは来年のオスカーでもノミネート間違いなしと噂されている。
エマは『La La Land』のカナダプレミアのためにトロント国際映画祭へ移動中だったため、ベネチア映画祭には事前収録されたビデオスピーチで感激を語った。
「ベネチアとイタリアは最高の場所で、『La La Land』のプレミアにベネチアほどうってつけの会場は考えられないだけに、今すぐ戻れたらと思うくらいです。本当にすばらしい時間をすごしたことは決して忘れません」とエマは語った。「この映画でパートナー役を務めてくれたライアン・ゴズリング、そして起用してくれた(監督と脚本の)デイミアン・チャゼル(Damien Chazelle)にも感謝しなくてはなりません。まさに夢が叶いました」とエマはつけ加えた。
『La La Land』は11月から公開される。
この日はアメリカ映画界にとって輝かしい日となり、デザイナーから映画監督に転身したトム・フォード(Tom Ford)がメガホンをとり、エイミー・アダムス(Amy Adams)、ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)が主演した『Nocturnal Animals(原題)』には審査員大賞(銀獅子賞)が贈られた。また、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)がジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)米大統領の妻ジャクリーン(Jacqueline)を演じる『Jackie(原題)』は、ノア・オッペンハイム(Noah Oppenheim)に脚本賞が贈られた。
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