
現在開催中の秋のニューヨークファッションウィーク。現地時間9月11日に行われたネパール出身のデザイナー、プラバル・グルン(プラバル・グルン、37)の2017春夏コレクションショーでは人気ファッションモデルのヘイリー・ボールドウィン(Baldwin)などがランウェイを歩いた。
ヘイリーは、細部まで凝ったボタンと足元を複数のスリットで飾ったパフスリーブの黒のドレスで観客の目を奪っていた。この日のグルンのコレクションは、気温が穏やかな春を念頭にコバルトブルーなどニュートラルな色使いのものを中心に披露、上にはセーター、ダスター、コートなどで重ね着をするアンサンブルを提案していた。たとえば、白のクロップトラウザーと肩なしのカシミアセーターに、ブルーとイエローの花柄模様のカジュアルなベージュ色のジャケットという組み合わせなどだ。
また、プランは宝石色の目を見張るドレスでも主張。こちらでは、鮮やかなミカン色のペチコートを下に隠した、深紫色のバイアスカットのドレスなどが印象的だった。
プランは、プリーツを使って遊び心も見せていた。床まで届くあるサファイア色のドレスは足元でプリーツを多層に重ねており、別のサンゴ色のドレスはランウェイを歩くモデルさんの足元を長いプリーツの裾が追うというものだった。
ストレートヘアや、顔には澄んだファンデーションにまぶたに軽く黒のラインを引くなどモデルたちのヘアやメイクをシンプルなものに留め、自身の新しいジュエリーコレクションに視線を集める演出も行ったグラン。モデルたちの耳を飾ったのはプランの出身地ネパールでハンドメイドされた、リサイクル金属素材で蕾モチーフの、大ぶりな銀の彫金イアリングたちだった。
「ネパールの匠の技をハイライトさせたくてね」とプランはVogue.comに対して語った。「この職人たちは、何世代もずっとジュエリーを作ってきているのだけど、それは失われつつある技術なんだ。いまはテクノロジーが取って代わってきている時代だが、完璧でないからこそ、ハンドクラフトには古き世界の得も言われぬ魅力があると思うんだよ」
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