
英ロックバンド、ザ・ウォンテッド(The Wanted)のネイサン・サイクス(Nathan Sykes, 23)が、グループの活動休止は苦渋の決断だったことを新曲で吐露している。
ザ・ウォンテッドのメンバーとして大ブレイクしたネイサンは、2014年にグループが活動休止に追い込まれたのは個人的な問題が理由だったと認め、ニューシングル「I Can't Be Mad」で当時の心境を告白している。
「この曲を作った時は闇の中にいたんだ」とネイサンは英The Sun紙に語っている。「活動休止が決まる直前は本当に深い闇に包まれていたよ。メンバーのうち数人は本当に悲惨な状況で、あらゆることが一度に起きていたんだ」
「家族を亡くしたり、失恋したりと、いろんなことが一度に起きてダメージを受けていた。それで休止することを決めた。少し肩の荷が下りたよ」
しかしネイサンは、新曲に打ち込むことでカタルシスを得ることができ、問題を乗り越えられたとも話している。
「『本当につらい時期だった』と思えるようになったのは、セッションで作曲を始めてからだったんだ」とネイサンは説明している。「その時を振り返るのはセラピーのようだった」
ネイサンはソロアーティストとして初めての楽曲を最高のものにするため、リリースまでには時間をかけた。
「このアルバムは2度も完成させているけど、また未完成になったんだ」とネイサンは今年2月、米Billboard誌とのインタビューで打ち明けた。「最初に完成したと思ったのはレーベルの方だった。でも僕は『いや、まだだ。ロサンゼルスに戻って数曲書かないと』と思ったんだ」
「そして年明けに、さらに数曲を加えることを決めた。このアルバムを書き始めてから、かなり成長したからね」
「I Can't Be Mad」はアルバム『Unfinished Business』に収録されるシングルで、11月4日にリリースされる。
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