
米人気TVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(SATC)で男好きのサマンサ・ジョーンズを演じた女優のキム・キャトラル(Kim Cattrall, 60)が、還暦を迎えてからはハリウッドで少数派になったと感じている。
キムはサマンサ役でゴールデン・グローブ賞も受賞しているが、女優はある年齢になると出演する機会が劇的に少なくなると確信している。
「ハリウッドでは40代前半になると、女優の仕事が本当に減ってくるの」とキムは英版Hello!誌で語っている。「賞味期限があるようなもので、ある年齢になると出演のオファーがなくなる。新しくて若い人をほしがるものよ。ある年齢を迎えた私は少数派だわ」
ハリウッドには年齢差別主義がはびこるとしても、キムは自分の考えを変えることを拒み、「できるだけ長く」セクシーであり続けたいとも力説した。
英リヴァプール出身のキムは、カナダの新TVシリーズ「センシティブ・スキン」に出演を決めた大きな理由について、年齢に関するタブーに挑戦したかったからだとも明かした。
「オリジナルの(英)BBCのドラマを観たら、とても面白かったの。『まさに自分が考えていること』だと思ったわ。言葉にはできない思考や不安、面白いことを扱うドラマを観るたびに、50代以上になった自分の次の人生のステージを導いてくれるように感じるの」とキムは語っている。
「SATC」が物議をかもすトピックを扱った姿勢には今もうれしさを感じる一方で、キムはドラマのリメイクには意味がないとも考えている。ドラマではセクシュアリティやフェミニズムなどのテーマが展開したが、女性が抱える悩みは今も変わらないと感じている。
「タイミングがぴったりだったのは確かだと思う。性的自由やアイデンティティ、マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)のハイヒールといったテーマだけにとどまらなかった。もうその時期は経験したのだから、次のフロンティアに向かっていかないと」とキムは力を込めた。
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