
俳優のウォーレン・ベイティ(Warren Beatty, 79)が、アクション映画『ディック・トレイシー』の続編を「真剣に」検討している。
ベイティは1930年代に流行した同名コミックを原作とした1990年の同作でプロデューサーと監督、主演を務めた。何年も前から続編のアイディアを温めていたが、ストーリーの権利をめぐって法廷バトルに巻き込まれていた。しかし2011年に権利を勝ち取り、続編を実現するために適切なアイディアを練っているという。
「真剣に考えているところだが、こういうことに関しては動きが鈍いんだ」とベイティは13日、ラスベガスで行われたイベント「シネマコン」で明かした。ベイティは同イベントで、ニュー・リージェンシー・フィルムズ社のオーナー、アーノン・ミルチャン(Arnon Milchan)にレジェンズ・オブ・シネマ賞を授与するプレゼンターを務めた。
イスラエル出身の映画プロデューサーのミルチャンも、続編の企画が進行中で、2年以内に実現する可能性があると認めた。ベイティは企画に「とても真剣」に取り組んでいて、続編は実現性が高いとも話している。
しかしベイティは現在、大富豪で実業家のハワード・ヒューズ(Howard Hughes)に関する作品の制作に取り組んでおり、同作では監督と脚本、さらに主演を務めている。ベイティは1970年代にヒューズと実際に会って以来、伝記映画の企画を考えてきた。何年もの時間がすぎたが、ようやく2014年に撮影にこぎつけ、アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)、自身の妻アネット・ベニング(Annette Bening)、リリー・コリンズ(Lily Collins)、マシュー・ブロデリック(Matthew Broderick)らが出演するアンサンブルキャストで話題となった。
「夫が監督した映画には出たことがなかったけど、とても楽しかったし、夫に演出されるのも楽しかった。すばらしい監督としても知られているし、実際にそうなの。即興でいろいろできたのが一番楽しかった。夫は本当に最高よ」とベニングは2014年、米トーク番組「The View」で語っている。
ロマンスを描いた同作はスタジオをたらい回しにされたが、20世紀フォックスが引き取り、今年の秋に公開される。
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。