GLAM Editorial

2016.03.30(Wed)

ジョージア州知事、ハリウッドのプレッシャーを受けて「反同性愛」法案に拒否権!

ジュリアン・ムーア

 米ジョージア州のネイサン・ディール(Nathan Deal)知事が、ハリウッドからの猛反発を受け、同性愛者の権利を規制する「宗教の自由」法案に対して拒否権を行使すると表明した。

 ディズニーやマーベルなど映画界の有力企業は、もしディール知事がレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスセクシャル(LGBT)の人たちに対する差別を助長したり、サービスの提供を拒否したりすることになると物議をかもしている同法案に署名した場合、同州から事業を撤退すると表明していた。ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)やアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)らスター女優も同法案に反対する有名人のリストに加わっていた。反対の声を上げた有名人の名前は、米人権団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」(HRC)が先週ディール知事に送った手紙にも書かれている。他にもマット・ボマー(Matt Bomer)やハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)、マリサ・トメイ(Marisa Tomei)、脚本家のダスティン・ランス・ブラック(Dustin Lance Black)、ディアブロ・コーディ(Diablo Cody)、ゾーイ・クラヴィッツ(Zoë Kravitz)、TVシリーズ「glee/ グリー 踊る♪合唱部!?」のクリエイターであるライアン・マーフィー(Ryan Murphy)、俳優で監督のロブ・ライナー(Rob Reiner)らも加わっている。

 ハリウッドのプレッシャーは功を奏したらしく、ディール知事は考えを変えたようだ。批判とジョージア州で事業を展開する大企業からのプレッシャーが高まる中、ディール知事は28日、同州内の宗教団体にLGBTの人たちにサービス提供を拒否することを認める同法案「HB 757」に拒否権を行使すると発表した。同法案の支持者らは宗教的自由が守られると主張していた。

 知事は記者会見で今回の決定は「私たちの州と州民の個性に関するものだ。ジョージアはみんなを歓迎する。愛情にあふれ、やさしく、そして寛大な人たちがたくさんいる」と語った。

 同法案は州議会によって可決されていた。この1年で同様の法案が全米10州以上でも可決されている。

 州都アトランタの近くにあるパインウッド・スタジオで行われている『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編の撮影を含む事業を同州から引き上げるとプレッシャーをかけていたディズニーの広報担当者は、次のように語っている。「ディズニーとマーベルは包摂的な会社であり、ジョージアでの撮影ですばらしい経験をしたとはいえ、もし差別的な行為を助長するような法案が州法に加えられるならば、どこか別の場所で事業を行うことを計画している」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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