
米人気ドラマ「トゥルーブラッド」で知られる俳優のアレクサンダー・スカルスガルド(Alexander Skarsgard)が新作コメディ映画『War on Everyone(原題)』に出演を決めたのは、ヴァンパイア以外の役も演じられることを証明したかったからだ。
スウェーデン出身のアレクサンダーは「トゥルーブラッド」で演じた吸血鬼のエリック・ノースマン役でその名を世界中に広めたが、今後公開される数本の新作では、血を吸う牙を過去に置いていくことになる。
『War on Everyone』はマイケル・ペーニャ(Michael Pena)と共に汚職警官を演じ、悪者を捕まえるというストーリーだ。
「7年間もTVドラマに出演してきたんだ」とアレクサンダーは米Complex誌とのインタビューで語っている。「毎年、5ヶ月ほどオフの時間があった。世間に知られているキャラクターはそれが唯一だったから、TVドラマの前は無名だったんだ。よく『あっ、エリック・ノースマンだ』と言われたよ。そうなると似たようなキャスティングの話ばかりになる」
「他の役もできることを証明したい。『7ヶ月間も『トゥルーブラッド』の撮影に使っているのに、オフの時間でも同じキャラクターを演じるのかい?』と言われたけど、まさにそう思ったんだ」
『オデッセイ』や『アントマン』など話題作への出演も続くマイケルは、なぜ毎回コメディ作品に出演しないのかを説明した。食生活と同じように、仕事でも異なる企画を選ぶようにしているのは、好きな映画ジャンルにずっと出続けるのは、ひたすらピザを食べ続けるようなもので、しばらくするとタコスが食べたくなるように、別のキャラクターを選ぶと明かしている。
マイケルとアレクサンダーは『War on Everyone』の撮影まで面識はなかったものの、すぐに意気投合し、スクリーン上の相性も最高だったという。
「ありふれたものにしたくなかったんだ」とマイケルはアレクサンダーとの劇中でのコンビについて語った。「(自分が演じる)ボブは(アレクサンダーの)テリーにとってとても大事な存在。世界一大切なパートナーだ。テリーは自分がマヌケだと感じている。でも自分も彼がいないと何もできない。それがこのコンビだよ。いろんな意味で面白くて、幅も広いけど、同時にこの2人の美しいラブストーリーでもあるんだ」
しかし映画を宣伝してほしいと頼まれたマイケルは、観客は「たぶん気分を悪くするだろう」とも認めている。
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