
『ハリー・ポッター』シリーズで知られる英女優のエマ・ワトソン(Emma Watson)が、俳優で作曲家のリン= マヌエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)の男女平等を訴えるフリースタイルラップに後押しされ、バイラル動画でヒップホップスキルを見せつけている。
国連組織「UNウィメン」の親善大使も務めるエマは、芸術文化団体へ男女平等を訴える活動に参加することを促すために同組織が設立した団体「HeForShe」のプログラム「Arts Week」の一環で、ブロードウェイで大ヒットした「Hamilton」で知られるリンにインタビューを行った。2人は女性作家の重要性からグラミー賞を受賞したリンのミュージカルに登場する強い女性まで、幅広い話題について語り合う一方で、エマは『ハリー・ポッター』に登場するホグワーツの寮にアメリカ建国の父らを住まわせるという提案をして笑いを誘った。
一風変わった組み合わせのエマとリンだが、エマはインタビューの最後でフリースタイルラップの名人として知られるリンに男女平等をテーマに即興でラップを作ることを依頼した。ところがリンはエマがラップをするという条件で快諾。エマは「ひどいものになるわ。口を隠してもいい? 本当に恥ずかしい」と慌てた。
しかしエマはぎこちないスタートを切ったものの、リンのビートに沿ってかなりの腕前のラップを披露してみせた。
「YO、このリンには笑いたいことがある/どうしてオレたちは人口の半分なのに、なぜ平等になれないんだ/地球上の半分の人間は女性だ/だからこそ生まれた時から平等に扱われてしかるべきだ/つまり、毎日、どんな形でも、給料は同額であるべきだ」
エマは恥ずかしさで真っ赤になってラップを終え、次のように声を上げた。「もう、本当に恥ずかしい。文字通りトマトみたいな色になっているわ。みんな、この動画を見て。でも二度と私にビートボックスをお願いしないで。男女平等のためなら私だってここまでするんだから!」
リンはエマとの動画がネット上で公開された後の17日にTwitterでつぶやき、しばらくはフリースタイルラップを封印すると明かした。
「今週だけでオバマ(現大統領)、ブッシュ(前大統領)、そしてワトソンのためにフリースタイルラップを披露した。これくらいでいいだろう」
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