
米ラッパーのカニエ・ウェスト(Kanye West)がCDに別れを告げ、今後のアルバムはオンラインのみでリリースすると語っている。
先月カニエは最新アルバム「The Life of Pablo」をストリーミング・サービスの「Tidal」で独占的にリリースした。New York Fashion Weekでのイベント翌日の2月12日にCDが店頭に並ぶと予想されていたが、カニエがマスタリングのクオリティに満足できなかったので、CDでの発売は中止された。
今週月曜日に、カニエは今後のすべてのアルバムはCDではリリースしないつもりだと明かした。彼にとってCDはもう過去のものだ。
「んんんん…やあ、みんな!」とTwitterでつぶやき始めたカニエ。「もうCDはやめてストリーミングだけにしようと考えているんだ」
CDのカバーをクリアケースだけにした2013年のアルバム「Yeezus」に触れつつカニエはこう続けた。「あのアルバムのパッケージはCDの埋葬を意味していたのさ。安らかに眠ってくれ」
「そんなわけで…俺はもうCDを作らない」とまとめた。
「The Life of Pablo」のリリースについてファンが混乱する中で、カニエはこのアルバムをオンラインのみで提供することに決めた。アルバムがTidalでリリースされた後、カニエはファンにこのストリーミング・サービスを利用するように呼びかけ、CDでは発売しないことをほのめかしていた。
「俺のアルバムはAppleには絶対に出さない」Tidalの共同オーナーの1人であるカニエはその時こう語っている。「店頭にも出ないだろう…Tidalだけで手に入れることができる。すべての友人、ファン、音楽を愛する人たちよ、今すぐTidalに登録してくれ」
だが、このリリースにおける混乱で、違法コピーした「The Life of Pablo」をダウンロードできるサイトが繁盛し、数日で50万回以上ダウンロードされた。
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