
スコットランド出身のジェラルド・バトラー(Gerard Butler)の主演最新作『ゴッド・オブ・エジプト』が全米で興行的に大失敗したのを受け、英国では劇場公開されないことが決まった。
白人の俳優がエジプト人としてキャスティングされた同作は、人種を無視して主役級に白人の俳優を起用する「ホワイトウォッシュ」(白人化)問題の中心となっていた。しかし先週末に公開されると、2016年の全米興行成績で最悪のスタートとなってしまった。
1億4,000万ドル(約160億円)もの予算をかけた同作は興行ランキングで2位につけたものの、興収がわずか1,400万ドルという期待はずれの結果に終わり、英配給会社は予定されていた劇場公開を見送った。同作は公開予定作品を紹介するウェブサイトから削除され、その後の予定も明らかにされていない。英Daily Mail紙によると、英国ではDVDでのリリースになるという。
ある事情通は同紙にこう証言している。「本当に屈辱だ。エジプトの神々を描く映画シリーズの最初となる大ヒット作になるはずだったのに」
今回のニュースが報じられる数日前、アレックス・プロヤス(Alex Proyas)監督はジェラルドや大人気ファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるニコライ・コスター=ワルドー(Nikolaj Coster-Waldau)など白人スターをそれぞれエジプトの神セトとホルスに起用したことだけを理由に作品を酷評したとして批評家を批判。他の批評家の意見に引きずられすぎだとも指摘した。
プロヤス監督はFacebookにこう書き込んでいる。「まん延したバカらしさをこれほど早く確かめるには、私の作品のレビューを読めばいい。もちろん今回は、あいつら(批評家たち)はより大きな反感を持っている。私の作品を激しく攻撃しつつ、『ホワイトウォッシュ!!!』と声高に叫ぶことで、その総じて真っ青なケ*を政治的に正しいと見せかけようとしている。まさに錯乱した大バカ野郎の本領発揮だ」
プロヤス監督は以前、キャスティングをめぐる懸念について謝罪したが、役者の起用プロセスは「多くの複雑な要因」があると主張。しかしキャスティングには「もっと多様性があってしかるべきだった」ともつけ加えた。
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