
レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)は、俳優として尊敬するトム・コートネイ(Tom Courtenay)と初めて会った時、単なる映画マニアと間違われていたらしい。
レオは最新作『レヴェナント:蘇えりし者』で高く評価され、14日に発表された英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)主催の2016年度英国アカデミー賞で主演男優賞を獲得。授賞スピーチでは、キャリアの初期に刺激を受けたのはトムだったと賛辞を送った。
「役者として、以前からイギリス出身の役者にいつも影響を受けてきました。15歳の時、父と一緒にトム・コートネイの『長距離ランナーの孤独』を観たことが印象に残っています」
しかし10年前に初めて会った時、トムは演技を絶賛してくれたレオがハリウッドで最も人気のスターではなく、単なる映画マニアだと思ったようだ。
「彼と会った時、彼は私のことを知っていたが、私は彼のことを知らなかった。演技をほめて立ち去っていったよ」とトムは英The Times紙で振り返った。「友だちに今のが誰かと尋ねたけど、彼も知らなかった。映画史の研究家とばかり思っていたよ」
今年はついにアカデミー賞(R)の呼び声が高まっているレオの若き日のアイドルだったことに加え、『さざなみ』にも出演しているトムは今年のメジャーな映画賞レースで唯一レオを破った役者でもある。先月開催されたロンドン映画批評家協会賞ではレオをおさえて主演男優賞に輝いた。
トムはアカデミー賞にはノミネートされていないため、大番狂わせの再現は無理だが、『さざなみ』で共演したシャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)は主演女優賞を受賞する可能性が残っている。
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