
『アイアンマン』シリーズで知られる米女優のグウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow, 43)が8日、法廷で証言台に立ち、ストーカーとされる男性から受けた「トラウマ的な経験」について証言した。
グウィネスによると、彼女は17年前からダンテ・ソイウ(Dante Soiu, 66)被告に嫌がらせをされているという。ソイウは性的に露骨なメールや欲しくもないプレゼントを大量に送りつけたが、2000年には精神障害のため無罪という判決が下った。
ソイウ被告は精神病棟で何年もすごした後、2児の母でもあるグウィネスに昨年再び接近を試みて逮捕された。
ソイウ被告は現在、2009年から2015年の間にグウィネスの郵便箱に66通の手紙を投函したというストーキングの重罪行為で告訴されている。
グウィネスは8日からロサンゼルス地裁で始まった審理に出廷。ソイウ被告の前で、望みもしない手紙を送りつけられたことについて証言した。
1時間にわたった証言の中で、グウィネスはソイウ被告の手紙の多くでひどく動揺したと認めた。被告は手紙の中でグウィネスと結婚する意思を伝えたり、宗教的な言及や彼女の死を詳細に語ったりするなどしていたことから、彼女は身の安全に不安を感じたという。
グウィネスは被告が手紙の中で外科用メスを使って彼女の「罪を体から切り取る」と脅迫したほか、別の1通ではグウィネスが「死に屈する」とも書いていたと証言したとAP通信が伝えている。
「ひどく動揺しました」とグウィネスは判事に説明した。「とても長く、ひどくトラウマ的な経験です」
ソイウ被告の代理人を務めるリンダ・ウェストランド(Lynda Westlund)弁護士は、依頼人がグウィネスに手紙を送ったことは認めたが、彼はキリスト教徒であり、手紙で性的に露骨な内容を書くことは決してなかったと主張。手紙には、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領や、グウィネスがかつて婚約したこともある、俳優のブラッド・ピット(Brad Pitt)の妻で女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)にも送付通知を送ったメッセージも含まれている。
オハイオ州コロンバス出身のソイウ被告は、新しい起訴内容については無罪を主張している。
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