
『トワイライト』シリーズで知られる女優のクリステン・スチュワート(Kristen Stewart, 25)はハリウッドにはびこる男女の出演料の格差について、何もせず不満をもらすより行動を起こすべきだと考えている。
クリステンは歯に衣着せない言動で知られるが、ここへ来て映画業界で女性の出演料が男性より少ない問題について意見を示した。
ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)やパトリシア・アークエット(Patricia Arquette)らが不公平について怒りを表明しているが、クリステンはその見方に同調しかねるようだ。
「問題についてたらたら不満を言うよりも、行動を起こせばいいのに」とクリステンは米Variety誌のビデオインタビューで説明した。「意見を書くとか、何かできることがあるはずよ」
「映画を作るのは大変だと言うだけなら誰にでもできる。それはとてもぜいたくなこと。待っていれば映画ができるとでも思っているの? でもこの話はすごく広まっていることだし、退屈だわ」
クリステンは自分がどれだけ幸運なのかを自覚しており、常に出演オファーが殺到しているだけに、この問題について不満を言う必要は感じていない。しかしこうした見方は視野が狭く、男性が女性より多く出演料をもらっているのは映画の興収が多いからだとも指摘した。
しかしクリステンはこうした考えを自分独りで思いついたのではなく、正しい方向に導いてくれたのは、スクリプターで監督としても活動する母ジュールズ・マン=スチュワート(Jules Mann-Stewart)のおかげだと話している。
「母はアーティストで、画家でスクリプターでもある。仕事をしていない時は、何か作品を作っているの。退屈なんてしたことがないわ」とクリステンは話している。
他にも男女格差の問題で独自の立場を貫いているのが、90年代初頭から活躍するケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)だ。ケイトは以前、お金のことを語るのは「品がない」と発言して世間を騒がせたが、状況をさらに悪化させるつもりはない。
「お金の問題に関わったことはないわ」とケイトは米エンターテイメント情報サイト「Deadline」で語っている。「他人のコメントについてはコメントできない感じもするけど、自分たちのために立ち上がって声を上げる人は尊敬しているわ」
「ああいう発言をする必要を感じた状況になったことはないの。幸運だと思う。良い人生だし、キャリアにも満足しているし、40歳でまだ現役なことに祝福を感じるわ」
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