
女優のルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong’o, 32)が、多様性に欠けるとして2016年アカデミー賞(R)のノミネーションに対する失望感をあらわにした。
ルピタは2014年、『それでも夜は明ける』で助演女優賞に輝いた。2月に開催される今年の授賞式をボイコットするかどうかについては明言していないが、欠席を表明した女優のジェイダ・ピンケット・スミス(Jada Pinkett Smith)やスパイク・リー(Spike Lee)監督を支持するとInstagramでファンに伝えている。
「今年のアカデミー賞ノミネーションは包摂が足りないことに失望したわ」とルピタは書き込んでいる。「無意識の偏見と、文化への敬意に何のメリットをもたらすのかについて考えさせられた」
「賞は現代社会の芸術の条件について指図するべきではないけれど、芸術が今の世界に何をもたらすことができるかについて、その一番良いところを多様な形で反映するべきだわ。語られる物語と、語り手への称賛を広げる変化を求める仲間を支持する」
この投稿はすでに2万6,000以上の「いいね」を獲得し、大勢のファンが応援の気持ちを示している。
ルピタが伝えたいことはそれにとどまらず、このメッセージにはアフリカ系アメリカ人作家の言葉にちなんだタイトルをつけた。「直面したすべてを変えることはできない。しかし、直面するまで何かを変えることはできない。ジェームズ・ボールドウィン(James Baldwin)」
ラッパーのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)もオスカー授賞式をボイコットすると表明しているほか、オスカー受賞者でもある俳優のキューバ・グッディング・Jr.(Cuba Gooding Jr.)は記者団に対し、映画芸術科学アカデミーの会員は今回の論争を受け、2017年のノミネーションではもっとよく考えて投票してほしいと語った。
2度のオスカーに輝いた俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)も論争に参戦し、アカデミー賞が間違った方向に進んでいると感じると話している。
また、デヴィッド・オイェロウォ (David Oyelowo)やドン・チードル(Don Cheadle)、授賞式の司会を務めるクリス・ロック(Chris Rock)ら有名スターも今年のアカデミー賞を批判している。
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