GLAM Editorial

2015.12.26(Sat)

マイケル・コース、着てもらえなければデザインする意味がない!

マイケル・コース

自身の名を冠したラグジュアリー・ブランドを率いる米デザイナーのマイケル・コース(Michael Kors、56)は、レディース・メンズ双方に服、バッグ、アクセサリーを提供し、彼のショーは各季のファッションウィークで常に注目を集める。しかし、自分のコレクションのショーに対する評価がどんなに高くても、マイケルにとってあくまでも一番大事なのは、お客さんが自分のピースを実際に買ってくれるかどうかということだ。

「ショーがどんなに美しくても、実際に誰かがその服を着ているのを街で見かけないかぎり、嬉しいという実感は本当には起きないよ」と、マイケルは英GQ誌に対して語っている。

「それでぼくが現実主義すぎると言われるなら、それでもいい。ぼくは実用主義者だからね。服やアクセサリーが、ひとびとに求められ、実際にいつも着たり使ってもらえたりすることを望んでいるのさ」

一般人のためのデザイナーでいることを目指すマイケルは、関心があるひとたちにファッションについて語り合うことが好きだという。近寄りがたい雰囲気を醸し出すよりも、周囲のだれとでも関わりたいというのが彼の姿勢だ。これには、オンラインでファッションファンたちとチャットすることも含まれる。

「ひとと話すのが、ぼくは好きだからね。こぎれいな自分だけの白い箱に閉じこもりたいデザイナーとは違う。外に出て行きたいから、ソーシャルメディアも好きだよ。やり取りして、相手の反応を見るのを好むんだ」と、マイケルは微笑んだ。

「別にファッション業界のひとがアップしたものでなくても、俳優さん、あるいは普通のひとがアップしたインスタグラムの写真を眺めていて、『なるほど、サンダルをこう履くのもアリか!』と思う時があるよね。現実世界というのは、軽蔑すべきじゃない。そんな必要はないだろう?人間というのは、そういう答えを待っているのだと思う」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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