環境活動家としての顔を持つ俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio, 41)は、最新作『レヴェナント:蘇えりし者』のロケ地を直前に変更する羽目になったのは地球温暖化のせいだと考えている。
『レヴェナント』の撮影は当初、カナダのカルガリーで撮影を予定していたが、雪が一気に溶けてしまったため、制作チームは撮影開始直前になってアルゼンチンのティエラ・デル・フエゴに移動しなければならなかった。
「僕たちはロケ撮影をするために個人的なレベルで寒さと戦い、撮影に必要な物資が運べる限り寒さと戦っていた。でも気温がとても不安定だったんだ」とレオは米Entertainment Weekly誌に語っている。「この地域で史上最も不安定な年で、気候変動が原因だ」
レオは気候変動に関する国連ピース・メッセンジャーにも任命されており、一番最近ではパリで開催されていた国連気候変動会議(COP21)で地球温暖化の問題に行動を起こすべきだと訴えた。そんなレオに10日、役者としてのキャリアに朗報が飛び込んだ。第73回ゴールデン・グローブ賞に『レヴェナント』で自身にとって11回めのノミネートを受けたのだ。骨太で感情むき出しのドラマである同作は1820年代を舞台とする時代劇で、レオは実在した辺境のハンターを演じる。ヒュー・グラスはクマに襲われて重傷を負い、仲間から置き去りにされたが、復讐のために荒野を生き延びるというストーリーだ。
レオはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro González Iñárritu)監督による同作をとても誇りに思っており、キャストとスタッフはすべてを賭けてこの映画にのぞんだと称賛。ゴールデン・グローブ賞のノミネートで感慨もひとしおだという。
「最高の気分だよ」とレオ。「大自然の中に入って、すべての経験から詩を引き出すために、全員があらゆるプロセスに全身全霊でコミットした。こんな形で祝福されるのは大きな意味がある」
トム・ハーディ(Tom Hardy)と共演する『レヴェナント』はクリスマスに全米で公開される。
(C) Cover Media
※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。