GLAM Editorial

2015.12.09(Wed)

U2、パリの同時テロ事件で延期していたコンサートで犠牲者を追悼

U2

 アイルランド出身のロックバンド、U2が6日、11月のパリ同時テロ事件で延期となっていたコンサートのために事件後初めて同市を訪れ、バタクラン劇場で亡くなった犠牲者に追悼のメッセージを捧げた。

 U2は当初、先月13日に発生したパリ同時テロ事件の翌日にコンサートを開く予定だった。同事件で標的の1つとなったバタクラン劇場ではイーグルス・オブ・デス・メタル(Eagles of Death Metal)がライブ中で、観客のうち89人が死亡した。

 U2はその後、「iNNOCENCE + eXPERIENCE」ツアーのパリでの2公演のうち最初のコンサートを再調整し、6日にやり直しライブにのぞんだ。フロントマンのボノ(Bono)はアコーホテルズ・アリーナのステージに姿を現すと、2万人を超えるファンに向かって「フランス万歳」と叫んだ。

 U2は会場の大スクリーンで青、白、赤の平和と友愛のシンボルの中に130人の犠牲者全員の名前を表示し、ヒット曲「プライド」を捧げた。

 さらにボノはテロや無慈悲な暴力で命を失った、世界中の大勢の人たちにも触れ、観客にこう語りかけた。

 「悲しみは決して完全に閉じることのない傷のようなものだ。自分も14歳の時に母が残した傷を今も感じている。でも、母は僕をアーティストにしてくれたし、この傷は別の世界への入り口となった。それに(バンドメンバーを指さして)彼ら3人と出会えた。ロックンロールに救われ、彼らに救われ、君たちに救われた。僕たちがみんなを救うことはできないが、今夜の役割はみんなに報いることだ。今夜は、みんなの奉仕者になるという名誉にあずかっている」

 「僕たちはパリで愛する人たちを失った家族たちと共に立つ。(カリフォルニア州)サンバーナーディーノの家族たちと共に立つ。ベイルート、イスタンブールの家族たちと共に立つ。自分たちが仕えている神の誤ったイデオロギーを持つ者たちの前に、共に立っているんだ」

 報道では、ボノらU2のメンバーがバタクラン劇場での悲劇の後、初めてパリに戻るイーグルス・オブ・デス・メタルを招待したと言われていたが、イーグルス・オブ・デス・メタルが姿を見せることはなかった。

 しかしベテラン歌手のパティ・スミス(Patti Smith)がサプライズゲストとして登場し、アンセムである「ピープル・ハヴ・ザ・パワー」を含む3曲をU2と共に熱唱した。

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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