『007』シリーズのプロデューサーを務めるバーバラ・ブロッコリ(Barbara Broccoli)は、少なくともあと1本でダニエル・クレイグ(Daniel Craig)を主演に起用する意志を固めている。
シリーズ最新作『スペクター』は大ヒットしているが、ダニエルは自身にとってシリーズ5本目となる次回作でジェームズ・ボンド役を続行するかどうかについて態度を明言していない。先日にはあるインタビューで、ボンドを再演するくらいなら「このグラスを割って手首を切ったほうがマシだ」と語り、「もし次のボンド作品に出るとしたら、金のためとしか言いようがない」と言い切ってみせた。
ダニエルのコメントでハリウッドには衝撃が広まり、ブロガーや編集者らの間で後任をめぐる憶測に火がついた。
ダニエルはその後、コメントの真意を語り、現時点ではもう一度007を演じることは全く念頭にないと説明した。
「私はかなり率直なタイプで、心に思っていることをそのまま言ったかと思えば、撤回することもある。普通の人と同じだ。人は何かにしがみつこうとする。私にできることはあまりない」
『スペクター』が公開されたことで騒ぎが落ち着きを見せた今、プロデューサー側は次回作の準備が始まる来年の春を前に、すでに構想を練り始めている。ブロッコリはダニエルの名前をクリスマスの「お願いリスト」に組み込んでいるようだ。
「『007はどうなる?』と誰もが聞いてくる」とブロッコリは独TV番組「20 Minuten」で語った。「クレイグで続いてほしいと思っている。すばらしい役者であり、私だけではなく、観客もそう思っている。彼が残ってくれるように全力を尽くすつもりだ」
製作側は最新作のヒットに気を良くしていて、彼女はこうつけ加えた。「この作品を作るため3年をかけた。とてもエキサイティングな時間だったが、今はその成功と観客の反応を楽しみたい。春になればまた新たなスタートになる」
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