GLAM Editorial

2015.12.03(Thu)

ジェームズ・マカヴォイ、俳優はそれほど深みがあるわけじゃない!?

ジェームズ・マカヴォイ

映画『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』などで知られるスコットランドの俳優ジェームズ・マカヴォイ(James McAvoy)。俳優としてさまざまな役を演じてきたジェームズだが、近年演じた映画『フィルス』の主役や、現在米国で公開中の映画『Victor Frankenstein(原題)』での若きフランケンシュタイン博士など、灰汁の濃い強烈な役はその後自分の中に影響を残すという。

「5年ぐらい、いろいろ精神的トラウマが続いているよ」と、英Sunday Times誌にジェームズは笑いながら打ち明けた。

「でも、楽しんでいる。要は自分を演じているだけ。役づくりのリサーチをせっせとしているとか、俳優はよく言うけれど、実ところ、既に自分の中にあるものを演じているだけ。俳優というのは、実際より自分が深い人間であるフリをしたがるものなのだよ」

役に入り込むのに苦労しないというジェームズだが、2013年にロンドンで演じた『マクベス』の舞台では、ジェームズの役づくりの余波に、家族はあまり良い思いしなかったようだ。

「ぼくは、『マクベス』役を演じている時に、どうやら家族に対してあまり優しくなかったらしい。近寄りがたくて怒りっぽかったのだって。でも、ぼくが愛する人たちは、そのことでぼくを非難はしたりしなかった。舞台の千秋楽があがってから、『そうね、この舞台の間中、あなたはちょっとクソッタレだったわ』と言っただけ」

映画出演の多いジェームズだが、もっと舞台での仕事をしたいと希望している。シェイクスピア劇にもっと挑戦したいそうだが、『ハムレット』だけは遠慮したいのだとか。

「だって『ハムレット』は演じられ過ぎているもの。先週もどこかで上演されていた、昨年もたくさん上演されていた、という感じだよね」と、ジェームズ。

「とは言え、役者が何を演じることになるかなんて、自分が計画できる範囲は限られている。役者は、雇われるほうの側だからね。撮影セットに缶詰めでない人生も欲しいんだ。だから、舞台をやりたいと思うのさ」

(C) Cover Media

※写真と記事は必ずしも関連するとは限りません。

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