『ハンガー・ゲーム』シリーズで知られる女優のジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence, 25)が、冷戦下で行われた米軍の精神戦プロジェクトを描く映画で監督デビューを飾ることが決まった。
オスカー女優でもあるジェニファーは、ラフィ・カチャドゥリアン(Raffi Khatchadourian)が2012年に米New Yorker誌で発表した、1960年代に米陸軍が行った極秘化学兵器実験プログラムに光を当てた記事をベースとする映画でメガホンをとる。
「『Project Delirium(原題)』という作品を演出する契約を交わしたの。後に大失敗したアシッド実験のように、60年代の精神戦を描いた記事を原作としている」とジェニファーは米Entertainment Weekly誌に語っている。「不思議なもので、16歳の時から監督になりたくて、そのためにステップを踏むべきだと思っていたの。もしもっと早く挑戦していたら、準備はできていなかったと思う。でも今なら準備ができたと感じるの」
さらにジェニファーは、他のジャンルでも仕事の幅を広げたいと明かした。
「それにコメディも演出したい」とジェニファーはつけ加えた。「役者になりたかったのと同じくらい前から監督になりたかった。不言実行なタイプだから、これまで語ってこなかった」
ジェニファーはすでに監督に近い仕事を経験している。コメディ女優のエイミー・シューマー(Amy Schumer)と姉妹役を演じる新作映画『Trainwreck(原題)』ではエイミーと共同で脚本を書いている。
「もうほとんど書き終わったわ」とジェニファーは8月、米New York Times紙とのインタビューで明かした。「自然とお互いの中からあふれてきた。今ではだいたい100ページくらいになっているわ。エイミーと私はクリエイティブな意味で相性が最高にいいけど、好みは_別々。人生で一番楽しい経験になった」
ジェニファーとエイミーは8月、ニューヨーク州のリゾート地ハンプトンで一緒に休暇をすごし、仲の良さを見せつけた。常にクスクス笑いが止まらないほど楽しい旅になったらしく、それは仕事場でも変わらないようだ。
「まずは電話で話をして、笑い転げることで1日が始まるの。そしてお互いに書いたページを交換する。それでまた大笑い」とジェニファーは続けた。「明日、シカゴに行って彼女に会ってくるわ。『Trainwreck』を書くのを手伝ってくれた彼女の妹キム(Kim)も一緒で、もう少し書き進めるつもりよ」
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